WEC世界耐久選手権第5戦富士で、OAKレーシングの35号車モーガン・ジャッドを駆ってLMP2クラスに参戦した井原慶子。決勝レースは、予選後に車両規定違反が見つかったことでグリッド最後尾からのスタートとなったが、追い上げてクラス3位に。WECでは女性ドライバーとして世界初の表彰台を獲得した。
井原は今回、グスタボ・ヤカマン/アレックス・ブランドルのふたりとともに35号車をドライブ。予選では、井原のチームメイトふたりのアタックで2番手タイムを記録した35号車だったが、車検でエアリストリクターに車両規定違反が見つかり、予選タイム抹消に。最後尾スタートに加え、レース中のストップ&ゴー・ペナルティも科されるなど、6時間のレースが始まる前から苦境に立たされた。
ただ、35号車は最後尾から追い上げ、井原もレース中盤に2スティントを担当。最後は見事3位表彰台を獲得した。
「WECに初年度から参戦してきましたが、3年目でやっと表彰台に登ることができました。(世界選手権のWECで)女性として世界初で表彰台に登れて本当によかったと思います」と喜びを語った井原。
レースでは、オールドタイヤでのダブルスティントをこなし「チームからは、スピードがコンスタントだったという意味でもすごく良かったと言ってもらえました」という。
なお、今季これからのWEC参戦予定については「バーレーン戦には出る予定です」とのこと。「絶対に優勝したいと思います」と、すでに次なる目標に向けての意気込みを見せていた。