WEC世界耐久選手権第5戦富士を、5位(1号車)/6位(2号車)という結果で終えたアウディ。R18 e-トロン・クワトロを駆るドライバーたちによると、マシンは今週末を戦えるポテンシャルを持っていなかったのだという。
10日に開幕を迎えた富士戦では、初日のフリー走行を2回ともにワンツーで終えているアウディ。ただ、予選では2号車が5番手、1号車が6番手に並ぶ形に。迎えた12日の決勝レースでも、オープニングラップこそスプリントレースと見まごうばかりの接近戦を繰り広げたものの、レース全体では苦戦を強いられる形となった。
「素晴らしい結果ではないよね」と振り返るのは、2号車を駆るアンドレ・ロッテラー。ロッテラーによると、今週末は首位を争うポテンシャルがなかったのだという。
「5位と6位という結果は、僕たちにとっては普通のことではない。今週末は、僕らにポテンシャルがなかったという事実を直視しなくてはいけない」
また、1号車を駆るロイック・デュバルも、アウディ陣営はミスを犯していないものの、単純に速さが足りなかったのだと語った。
「自分たちを責めることはできない。僕たちはミスを犯していないし、技術的な問題もまったくなかったからだ」とデュバル。
「単純に速さが足らなかったんだ。ただ、時にレースではそういうこともある。今回のことを分析して、次のレースまでに改善しなくてはいけないね」
チーム監督のラルフ・ユットナーは、今回のレースを振り返り、ミスをしなかったことは肯定的に捉えられるが「タイヤを適切に作動させることができなかった」のだと分析した。