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WEC富士は地元トヨタがワン・ツー・フィニッシュ! 一貴は2位獲得

2014年10月12日 18:30  AUTOSPORT web

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WEC第5戦富士でワン・ツー・フィニッシュを果たしたトヨタ
WEC世界耐久選手権第5戦は12日、富士スピードウェイで6時間の決勝レースが行われ、アンソニー・デイビッドソン/セバスチャン・ブエミ組の8号車トヨタTS040ハイブリッドがレースを支配する走りを見せて優勝。2位には7号車トヨタが続き、トヨタ勢が地元富士でワン・ツー・フィニッシュを達成した。

 朝から雲に覆われ、肌寒い天候のもとで迎えた決勝日。気温14度、路面温度18度というコンディションのもと、午前11時より6時間の決勝がスタートした。

 レースでは、1周目こそ8号車トヨタ、20号車ポルシェ、そして2号車アウディが入り乱れての接近戦が繰り広げられたが、1周を終えて8号車トヨタが首位を堅持。その後、7号車も2番手に浮上し、序盤30分にはワンツー体制が構築される。

 序盤10周を終えたところでスローパンクチャーによってピットインし、スティントのずれた20号車ポルシェがピットのタイミングで首位に浮上する場面もあったが、2時間が経過する頃にはこのタイミングの違いも上回るハイペースでトヨタが20号車を“吸収”していく。

 以降は、各チームとも大きなトラブルもなく、淡々と36周前後のスティントを走行する展開に。最後までハイペースでレースを支配した8号車が、チームの地元富士で見事ポール・トゥ・ウインを果たした。2位の7号車は、一時は8号車の背後に迫る場面もあるも、最後は26秒差でフィニッシュしている。

 3位以下は、ピットのタイミングによってポルシェとアウディ勢が順位を入れ替え合う展開となったが、予選でも速さを見せた20号車ポルシェが3位表彰台を獲得。同じくポルシェの14号車が4位に続いた。アウディ勢は、2号車を駆るロッテラーが1周目に猛烈な首位争いを展開するが、直後のストレートでスローダウン。その後ペースは回復するも、今回はトヨタ勢の速さには届かず。1号車、2号車の順で5~6位に並んでいる。


 LMP1-Lクラスでは、13号車レベリオンR-One・トヨタが優勝。なお、レース残り1時間を切ったタイミングで、このクラスを戦う9号車ロータスCLM P1/01・AERが、ピットレーン内の入口脇で炎上。大きく火の手が上がり一時騒然となる場面もあったが、ドライバーのクリストファー・ブシューも脱出し、質疑応答にも応えていた。

 LMP2クラスでは、G-ドライブ・レーシングの26号車リジェJS P2・ニッサンが優勝。26号車は、レース序盤にKCMGの47号車オレカ03・ニッサンとのバトルを制してレース1分近いリードで走行していたが、レース残り40分で急きょピットイン。この間に47号車に先行されるも、26号車がハイペースで追い上げ、クラストップでチェッカーを受けた。2位は47号車、井原慶子もドライブするOAKレーシングの35号車モーガン・ジャッドが最後尾から追い上げて3位を獲得した。

 LM-GTEプロクラスでは、AFコルセの51号車フェラーリ458イタリアが優勝。予選5番手もスタートで首位に立った51号車だったが、トラックリミットの違反でストップ&ゴーペナルティを科されて後退。ただ、その後もハイペースでの走行を続け、クラストップでチェッカーを受けた。2位には71号車フェラーリ、そして3位には、ピットのタイミングで首位を走る場面も多くあるも、最後はフェラーリに先行される形となった99号車アストンマーチン・バンテージV8が入った。

 LM-GTEアマクラスでは、序盤から速さを見せた95号車アストンマーチンが優勝。98号車アストンマーチン、そして75号車ポルシェ911 RSRが2位、3位に続いている。