WEC世界耐久選手権第5戦富士は、レース折り返しとなる3時間が経過し、ポールポジションからスタートした8号車トヨタTS040ハイブリッドが現在首位。2番手に7号車トヨタが続き、トヨタがワン・ツー体制で優位にレースを展開している。
朝から雲に覆われ、肌寒い天候のもとで迎えた決勝日。気温14度、路面温度18度というコンディションのもと、午前11時より6時間のレースがスタートした。
1周目から、8号車トヨタ、20号車ポルシェ、2号車アウディが先行しあうスプリントレースさながらのバトルが展開されるが、1周を終えると8号車が首位をキープ。20号車ポルシェが2番手に続き、3番手に7号車トヨタというオーダーとなる。一方、2号車アウディは、1周を終えたストレートで突如スローダウン。すぐにペースを取り戻したが、LMP1-Lクラスのレベリオンにも一時先行されるなど、タイムをロスしてしまう。
その後は、8号車トヨタがファステストラップも刻みながらのハイペースで走行し、20号車ポルシェ、7号車トヨタも続いていく。ただ、10周を終えたところで、20号車がピットイン。タイヤ交換と給油を行った。
各陣営とも1スティント36周前後で走行していくなか、序盤のピット作業でスティントがずれた20号車ポルシェが首位に浮上する場面も。ただ、トヨタの2台はこのポルシェも吸収。その後もハイペースで走行を続け、現在は8号車、7号車の順でトヨタ勢が上位2位を走り、レースをリードする展開。その30秒ほど後方に、ピットタイミングの異なる20号車ポルシェがつけている。4番手からは1号車アウディ、14号車ポルシェ、2号車アウディと続いている。LMP1-Lクラスでは現在、13号車レベリオンR-One・トヨタが首位につけている。
LMP2クラスでは、序盤からKCMGの47号車オレカ03・ニッサンと、G-ドライブ・レーシングの26号車リジェJS P2・ニッサンが激しい首位争いを展開。ただ、レース開始から45分というところで、47号車オレカがLM-GTEアマクラスのマシンと接触してスピン。これにより26号車リジェが首位を奪い、ここまでレースをリードしている。
LM-GTEプロクラスでは、スタートで51号車フェラーリ458イタリアが先行するも、その後トラックリミット無視によるストップ&ゴーのペナルティを課されて後退。現在はクラスポールからスタートした99号車アストンマーチン・バンテージV8が他車より長いスティントを走行して首位を走行し、ペナルティを課された51号車フェラーリが2番手に続いている。
また、LM-GTEアマクラスでは、序盤から95号車アストンマーチンが優位にレースを展開。10秒ほど後方の2番手に98号車アストンマーチンがつけている。