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新ダブルイエローフラッグシステム、次戦アメリカGPで検証へ

2014年10月12日 07:50  AUTOSPORT web

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2014 F1第15戦日本GP ジュール・ビアンキの事故を受けて導入されたセーフティカー
ロシアGPの初日に緊急記者会見を開いたFIAは、2日目の午前中に今度は緊急チーム代表会議を招集した。テーマは新しいダブルイエローフラッグ・システムのテストに関する話し合いである。新しいシステムは、ダブルイエローフラッグが出されている区間にマシンが到達した場合、FIAのスタンダードECUによって、自動的に定められた速度に減速するというものである。

 この会議に出席したマクラーレンのエリック・ブーリエ(レーシングディレクター)は、「話し合いでは、次のオースティンのフリー走行でテストすることになっている。ただし、その詳細はまだ明らかになっていない」という。

 金曜日のドライバーズミーティングで、ジャン・トッドらFIAのスタッフと話し合ったドライバーのひとりであるルイス・ハミルトンも、新しいシステムの導入に前向きである。

「ドライバーというのは、イエローフラッグなどで制限を科せられても、できるだけタイムをロスしないギリギリのスピードを保ちたいと努力するものなんだ。例えば、ピットレーンの速度が決まっていても、違反する人がいるのと同じ。だから、ドライバーに任せるのではなく、自動的にエンジンをカットするようなシステムを導入したほうが、確実に安全性向上につながるから、僕は賛成だ」

 ただし、話し合いは継続中で、テストをセッション中に偶然ダブルイエローが出たタイミングで行うのか。あるいはセッション終了後にエキストラタイムを設けて、そのタイミングでテストするのか。さらにその場合の速度はどれくらいに設定するのかなどは、まだ決定していない。
(尾張正博)