2014年F1第16戦ロシアGPは11日、ソチ・オートドロームで公式予選が行われ、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンが今シーズン7回目、通算38回目のポールポジションを獲得した。ケータハムの小林可夢偉は19番手だった。
F1初開催となるロシアGPの初代ポールシッターを懸けた争いは、激しいチャンピオン争いを繰り広げるメルセデスの2台にウイリアムズのバルテッリ・ボッタスが割って入り、最後も逆転を期待させる波乱含みの展開となった。
ポールポジションを争うQ3でまず最初にトップタイムをマークしたのはニコ・ロズベルグ。しかし、2回目の計測ラップでハミルトンがロズベルグを上回ると、彼は続く最後のアタックでも1分38秒513までベストタイムを塗り替えてくる。
一方のロズベルグも逆転を狙ってアタックをかけたがチームメイトにコンマ2秒届かず、2週連続のポール獲得はならず。だが、メルセデス2台の後で最後のアタックをかけていたウイリアムズのボッタスがセクター1とセクター2で最速タイムを記録。初のポールポジションに望みをつないだ。
しかしながらボッタスは最後の18コーナーでリヤのスライドを抑えることができず、わずかにコースオフ。すぐに持ち直してコントロールラインを駆け抜けたが、タイムはロズベルグにも届かず、惜しくも3番手に終わってしまった。
4番手には好調マクラーレンのジェンソン・バトンがつけ、母国グランプリのダニール・クビアトがキャリアベストの5番グリッドを獲得。マクラーレンのもう一台、ケビン・マグヌッセンが6番手となり、以下ダニエル・リカルド、フェルナンド・アロンソ、キミ・ライコネン、ジャン-エリック・ベルニュというトップ10となった。
レッドブルのセバスチャン・ベッテルはセカンドラウンドのQ2で10番手タイムにコンマ1秒届かず11番手、ウイリアムズのフェリペ・マッサもQ1で燃圧のトラブルに見舞われ、18番手に沈んだ。
ケータハムの小林可夢偉は19番手。17番手につけたチームメイトのマーカス・エリクソンはQ2進出のロマン・グロージャンにコンマ1秒わずかに届かなかった。
なお、マグヌッセンとフォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグ、マルシャのマックス・チルトンはギヤボックス交換で5グリッド降格ですでに決定済み。日本GPでエンジン交換のペナルティを消化できなかったロータスのパストール・マルドナドも同じく5グリッド降格となる。