2014年F1第16戦ロシアGPの土曜フリー走行は、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンがトップタイムをマークした。ケータハムの小林可夢偉は19番手につけた。
2日目を迎えたロシアGPの舞台、ソチ・オートドロームはこの日も初日に引き続き快晴に恵まれ、セッション開始時点(午後0時)の気温は21度、路面温度は16度というコンディションとなった。
全車ミディアムタイヤを履いた序盤は、前日のフリー走行2回目でトップにつけたハミルトンが1分40秒台のタイムで早くもリードを奪うと、2番手にチームメイトのニコ・ロズベルグ、3番手には母国グランプリのダニール・クビアトが続く展開となった。
一方、レッドブルのセバスチャン・ベッテルは、開始早々にチームとのコミュニケーションミスからピットエントリーの白線をカットするミスを犯し、今後ペナルティの対象になる可能性も。また、ロータスのパストール・マルドナドはERSのトラブルに見舞われたほか、初日好スタートを切ったマクラーレンのケビン・マグヌッセンも開始15分過ぎにコース上でストップしてしまい、セッションは一時、赤旗中断となった。
再開後はウイリアムズのバルテッリ・ボッタスとロズベルグがトップタイムを塗り替えたものの、終盤のソフトタイヤでは、再びハミルトンが1分38秒台をただひとりマークし、トップに浮上。ハミルトンはさらなるタイム更新を狙った続くアタックでスピンを喫したが、なんとかエスケープゾーンにマシンを留め、事なきを得ている。
2番手はロズベルグ。僅差の3番手にボッタスがつけ、ふたりからコンマ7秒差の4番手にレッドブルのダニエル・リカルドが続いた。フェラーリ勢はクビアトの後ろ、7、8番手となり、トラブルに見舞われたマクラーレンのもう一台、ジェンソン・バトンもベッテルに次ぐ11番手とやや精彩を欠いた。
12周を走ったケータハムの小林可夢偉は、チームメイトのマーカス・エリクソンにコンマ8秒差をつけられ、19番手に終わっている。