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WEC第5戦富士:8号車トヨタがポルシェを上回り逆転ポールポジション獲得!

2014年10月11日 16:20  AUTOSPORT web

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僅差で20号車ポルシェを上回り、チームのホームレースで逆転ポールポジションを決めた8号車トヨタTS040ハイブリッド
WEC世界耐久選手権第5戦富士は11日、13時20分から公式予選が行われ、アンソニー・デイビッドソン/セバスチャン・ブエミ組の8号車トヨタTS040ハイブリッドが20号車ポルシェ919ハイブリッドを僅差で上回りポールポジションを獲得した。

 朝は青空も見えた富士スピードウェイだが、予選は曇り空のもとで展開。2名のドライバーのベスト2ラップ、合計4ラップの平均タイムでグリッドが決定する予選が始まった。

 LMP1-Hクラスでは、デイビッドソンが1分26秒台後半の好ラップを重ねた8号車トヨタTS040ハイブリッドが前半をトップで折り返すも、ティモ・ベルンハルトからステアリングを引き継いだ20号車ポルシェのウエーバーが、こちらも1分26秒台後半を並べ、1分26秒929の平均タイムで首位に浮上する。

 一方、デイビッドソンに代わり8号車トヨタに乗り込んだブエミは1分27秒台前半を並べ、平均タイム1分26秒937の僅差で20号車に続く形に。3番手につけた14号車とともに2台のポルシェはアタックをやめピットへ戻ったが、2番手の8号車、4番手の7号車トヨタはアタックを続ける展開となった。

 そんな中、残り7分25秒というタイミングで12号車レベリオンR-One・トヨタが最終コーナーでストップ。結果的にマシンはすぐに動き出したものの、赤旗が提示される。その後、7分25秒を残してセッション再開となると、LMP1-Hでは7号車、8号車のトヨタ勢のみアタックへ。8号車駆るブエミは、最後に1分27秒173をマークし、平均タイムを100分の5秒ほど更新! 20号車ポルシェのタイムを僅かに上回り、チームのホームレースで逆転ポールポジションを決めた。

 僅差で20号車ポルシェが2番手に、コンマ3秒ほどの離れた3番手にも14号車ポルシェが続き、7号車トヨタは4番手となった。初日に速さを見せたアウディR18 e-トロン・クワトロ勢は、2号車、1号車の順で5~6番手に並んでいる。

 LMP2クラスでは、Gドライブ・レーシングのロマン・ルシノフ/オリビエ・プラ/ジュリアン・キャナル組の26号車リジェJS P2・ニッサンが1分33秒062の平均タイムで予選トップに。井原慶子も名を連ねるOAKレーシングの35号車モーガン・ジャッドは、チームメイトのグスタボ・ヤカマン/アレックス・ブランドルのアタックで予選2番手。3番手にはKCMGの47号車オレカ03・ニッサンが続いた。

 ただ、26号車リジェは、前日のフリー走行時、黄旗中にセクタータイムを更新したとして3グリッド降格の処分を受けているため、クラス3番手のマシンまではグリッドがひとつ繰り上がるものと見られる。

 LM-GTEプロクラスでは、アレックス・マクドーウェル/ダリル・オーヤン/フェルナンド・リース組の99号車アストンマーチン・バンテージV8がトップ。リースが1分39秒台前半の好タイムで2周を終え、続いたマクドーウェルも1分40秒台前半のタイムを並べて、クラス内では平均タイムを唯一1分39秒台に入れてクラスポールを決めた。2番手は97号車アストンマーチン。、3番手に92号車ポルシェ911 RSRが続いた。

 LM-GTEアマクラスでは、この週末速さを見せているポール・ダラ-ラナ/ペドロ・ラミー/クリストファー・ニギャルド組の98号車アストンマーチンがクラスポールに。ラミーとニギャルドがアタックし、LM-GTEプロクラスの1台を上回る1分40秒230の平均タイムをマークしている。

 WEC第5戦富士の決勝レースは、12日の午前11時より行われる予定だ。