WEC富士：予選日朝のフリー走行3は8号車トヨタが首位に。ポルシェ勢が続く

WEC世界耐久選手権第5戦富士は11日、午前9時30分よりフリー走行3（FP3）が行われ、アンソニー・デイビッドソン／セバスチャン・ブエミ組の8号車トヨタTS040ハイブリッドがトップタイムをマークした。

　予選日を迎えた富士は、雲量はやや多いものの、青空ものぞく天候。朝からサーキットには多くのファンが集まるなか、気温18度、路面温度17.8度というコンディションのもと1時間のセッションがスタートした。

　予選前最後の走行となるFP3では、序盤に8号車、7号車の順でトヨタ勢が上位2位に。全体的に徐々にタイムアップしていく中でも、トヨタ勢はこのポジションをキープ。開始から20分には、8号車を駆るブエミが、前日の総合トップタイムを上回る1分27秒626をマークしていく。

　セッション半ばには、13号車レベリオンR-One・トヨタがダンロップ付近でトラブルが発生したかストップ。これにより短時間ながらコースは一時フルコースイエローとなった。なおレベリオンは、12号車も残り25分というところでプリウス～最終コーナー付近でスローダウン。ただ、2台ともにセッション終盤には再びコースインしている。

　その後、30分を残してセッション再開。残り20分を切るとタイム更新も加熱していき、残り10分というところで20号車ポルシェ919ハイブリッドのマーク・ウエーバーがセクター3の全体ベストを更新しながら1分27秒300を記録し首位に。ただ、続いた8号車トヨタのデイビッドソンが1分27秒033とさらにタイムを伸ばして首位を奪取すると、その後はタイム更新も落ち着きチェッカー。8号車がこのセッションのトップとなった。

　2～3番手に20号車、14号車のポルシェ勢が続き、7号車トヨタが4番手。1号車、2号車のアウディ勢が続いている。LMP1-Lでは、途中ストップを喫した13号車がこのセッションの首位となっている。

　LMP2クラスでは、序盤からタイムをリードした26号車リジェJS P2・ニッサンが1分33秒548のタイムでクラス首位に。2番手に27号車オレカ03・ニッサン、3番手に47号車オレカ03・ニッサン、そして4番手には井原慶子も駆る35号車モーガン・ジャッドがつけた。

　LM-GTEプロクラスでは、99号車アストンマーチン・バンテージV8がセッション開始直後から最後まで首位を維持。1分40秒212でトップとなった。2番手に91号車ポルシェ911 RSR、3番手は71号車フェラーリ458イタリアとなっている。LM-GTEアマクラスでは、前日から速さを見せている98号車アストンマーチン・バンテージV8がLM-GTEクラス全体でも2番手につけてクラス首位となっている。

　WEC富士の公式予選は13時20分より開始となる。