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初開催ロシアGPが開幕。ロズベルグが首位発進、可夢偉は走らず

2014年10月10日 17:30  AUTOSPORT web

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ソチ・オリンピックパークに設けられた1周5.853kmのソチ・オートドローモ
2014年F1第16戦ロシアGPは10日、ソチ・オートドローモで1回目のフリー走行が行われ、メルセデスAMGのニコ・ロズベルグがトップタイムをマークした。

 日本グランプリとの連戦となる今シーズンの第16戦は、F1初開催となるロシアGP。舞台は今年2月に冬季オリンピックが開かれたソチ・オリンピックパークを回るソチ・オートドローモとなる。
 コースは、大半がコンクリートウォールに覆われた“セミ・ストリート・サーキット”で路面はほぼ平坦。ヘルマン・ティルケがデザインした1周5.853kmのコースには、長く回り込むようなターン4などチャレンジングなコーナーもあり、全体的にテクニカルなレイアウトとなっている。

 鈴鹿で重傷を負ったジュール・ビアンキの所属するマルシャは、今回彼の代役としてリザーブドライバーのアレキサンダー・ロッシをエントリーしていたが、最終的にはマックス・チルトンのみの1台体制で週末を戦うことを発表。F1チームはレギュレーションで2台のマシンを走らせる義務を科されているが、ロシア入りしたマルシャの首脳陣はF1のボス、バーニー・エクレストンと話し合いを重ね、これを認められた。

 今回、ピレリが新コースのソチに持ちこんだタイヤはソフトとミディアムの2種類。このFP1では、昨年ザウバーと契約したロシア人若手ドライバーのセルゲイ・シロトキンがエステバン・グティエレスに代わって念願のセッションデビューを果たすとともに、ケータハムも日本グランプリに続いてロベルト・メリが小林可夢偉のマシンをドライブした。

 爽やかな青空のもと、気温20度、路面温度18度でスタートしたセッションは、各ドライバーとも初体験のコースとあってメルセデス勢をはじめとする上位のマシンも序盤から積極的に周回を重ね、トップタイムを塗り替えていく展開となった。

 そのなか、何台かのマシンはホームストレートエンドのターン2でワイドに膨らむ場面があり、ターン8ではジェンソン・バトンがスピンを喫するなどグリップの低い路面に苦戦。また、選手権リーダーのルイス・ハミルトンは、最初の走り出しでバイブレーションの問題を抱える一幕もあったが最終的には25周を消化。29周を走り1分42秒311というタイムを記録したチームメイトに首位の座を譲ったものの、僅差の2番手でセッションを終えている。

 3番手はバトンで、マクラーレンはもう一台を駆るケビン・マグヌッセンもフェラーリのフェルナンド・アロンソに次ぐ5番手につけるなど上々の滑り出し。6番手にフォース・インディアのセルジオ・ペレスがつけ、ホームレースのダニール・クビアトが7番手。来季レッドブルへ昇格するクビアトだが、そのレッドブルはダニエル・リカルドが12番手、セバスチャン・ベッテルも14番手と2台揃ってトップ10圏外からのスタートに。

 22周を走ったザウバーのシロトキンは17番手、可夢偉の代役を務めたメリは19番手。なお、ウイリアムズのバルテッリ・ボッタスはタイヤウォーマーのトラブルでわずか9周しか走れなかった。