マルシャは10日朝、ロシアGPでは重傷を負ったジュール・ビアンキの代役は立てず、マックス・チルトンの1台のみを走らせると発表した。
ビアンキは日本GP決勝で頭部に重傷を負い、現在も病院で集中治療を受けている。マルシャは木曜のエントリー締め切りの際にはチルトンのチームメイトとしてリザーブドライバーのアレクサンダー・ロッシの名を記した上で検討を続け、金曜フリープラクティス1回目開始直前に、チルトンの1台のみを走らせることを発表した。
F1にエントリーしているチームは各グランプリに2台を走らせる義務があるものの、マルシャは今回は1台のみの出場が認められるよう、F1商業面のボス、バーニー・エクレストンに緊密な連絡を取り続けていた。
「我々はソチのグランプリウイークエンドにおいて、ジュール・ビアンキを尊重し、1台のみのマシンを走らせる」とマルシャの声明には記されている。
「スチュワードに書面で2台目のマシンの参戦を取りやめることを伝えた。アレクサンダー・ロッシがソチに来ているが、今週末はマックス・チルトンのマシン1台のみを走らせることが適切な行動であると強く確信している」
「ジュールのクルーはマシンを組み立て、車検を受け、レースをできる状態に整えた。このマシンは週末を通してジュールのガレージに置くことを決めた。たとえソチに来ていなくても彼はマルシャF1チームと共にレースをしているのだという思いを強く表すため、ジュールとご家族へのサポートの気持ちを示し、我々チームとマシンは#JB17のロゴをつけて戦う」