WEC世界耐久選手権第5戦は10日、午前11時からのフリー走行1(FP1)で幕を開け、ルーカス・ディ・グラッシ/ロイック・デュバル/トム・クリステンセン組の1号車アウディR18 e-トロン・クワトロがトップタイムをマークした。
いよいよ日本ラウンドを迎えた今シーズンのWEC。3年目の開催となるWEC富士最初の走行は、気温18度、路面温度は21度というコンディションでスタート。青空も広がる爽やかな天候のもとで幕を開けた。
1時間30分のセッションでは、コースオープンとともに各クラスのマシンがコースイン。ピットアウト~インを繰り返しながら周回を重ねていく。途中、セッションも半分が経過した残り時間41分というところで、ホームストレート上のフィニッシュライン付近にデブリが落下しているとして一時赤旗中断となるが、4分ほどでセッション再開。以降はチェッカーまで順調にセッションは推移した。
セッション中盤からは1号車アウディが首位をキープしつつも、残り30分を切ったあたりからは全体的にタイムアップしていく展開に。他車もタイムを上げていくなか、残り約20分というタイミングでデュバルがマークした1分28秒628で1号車アウディがこのセッションのトップとなった。なお1号車はこのセッション最多となる45周を周回している。
2番手には同じくアウディの2号車がコンマ3秒弱の差で続き、8号車トヨタTS040ハイブリッドが3番手に。14号車ポルシェ919ハイブリッド、7号車トヨタ、そして20号車ポルシェと続いている。LMP1-Lクラスでは、レベリオン・レーシングの12号車R-One・トヨタがトップにつけた。
LMP2クラスでは、G-ドライブ・レーシングのロマン・ルシノフ/オリビエ・プラ/ジュリアン・キャナル組の26号車リジェJS P2・ニッサンと、KCMGの47号車オレカ03・ニッサンが序盤からタイムシートを牽引する形に。このセッションでは26号車リジェが1分34秒356のタイムで首位につけた。2位に47号車オレカが続き、3番手には井原慶子もドライブするOAKレーシングの35号車モーガン・ジャッドが続いている。
LM-GTEプロクラスでは、ポルシェ・チーム・マンタイのフレデリック・マコウィッキ/パトリック・ピレ組の92号車ポルシェ911 RSRがセッション序盤からタイムをリード。1分40秒853でこのセッションのトップにつけた。2番手に97号車アストンマーチン・バンテージV8、3番手には51号車フェラーリ458イタリアと、3陣営が並ぶ形となった。LM-GTEアマクラスでは、こちらも序盤からタイムを牽引した98号車アストンマーチン・バンテージV8がトップとなった。