ロータスF1チームは9日、2015年からメルセデスのパワーユニットを搭載することを正式に発表した。
チームは今年7月にメルセデスと長期的なパワーユニットの供給で合意していたが、これまで長年のパートナー関係にあったルノーとの契約解除に関する問題をクリアしなければならなかった。
ルノーは今年、新しいV6ハイブリッドターボのレギュレーションに素早く対応することができず、メルセデスのパワーユニットを搭載するライバルチームに遅れをとってきた。
彼らは来シーズン以降、レッドブルとのワークスパートナーに専念する計画を進めており、長年ルノーのエンジンを搭載してきたロータスはその関係に終止符を打つことを決断。2015年からは、新たにホンダとのパートナーシップを再開するマクラーレンに代わって、メルセデス第3のカスタマーチームになることを決めた。
この契約により、チームはメルセデスのタイトルパートナーも務めるペトロナスのエンジンオイルを受け入れる一方で、トタルとの関係を解消するとみられている。ギヤボックスに関してはこれまで通り独自に開発を続ける意向だ。
ロータスCEOのマシュー・カーターは、メルセデスのパワーユニットに変更することで、チームが再び上位のポジション争いに返り咲くことを強く望んでいる。
「メルセデスのパワーユニットを搭載するE23ハイブリッドがエンストンに新たな成功の時代をもたらすことを望んでいる」と彼はコメント。
「今回の提携に際し、チームの歴史を通じて緊密な関係を築き、共に成功を収めてきたルノーには感謝を申し上げたい」
一方、メルセデスのパワーユニット開発を指揮するアンディ・コーウェルも、次のように語っている。
「ロータスは優れた設備を有する強力な技術集団だ。私は、来年の我々がトラック・パフォーマンスにおいて必ずや前進することができると信じている」