ドキュメンタリー映画『凍蝶図鑑』が、2015年1月10日から東京・新宿武蔵野館で公開される。
今年1月にパリで先行上映されて注目を集め、その後に神戸、大阪、京都でも上映された同作は、性的マイノリティーをはじめ、身体改造や性倒錯、偏執的フェティシズムなどに様々な角度からスポットを当てた作品。
同作に登場するのは、漫画家やイベンター、バー経営者の顔を持ち、「ゲイは子どもを産めないからアートを産む」と語る大黒堂ミロをはじめ、昼間は男として働き、夜は仲間の集まる女装スナックに通う人物、ドラァグクィーンの先駆けの一人であるシモ―ヌ深雪、パリで展覧会を開催した写真家の谷敦志。さらに、3年半の懲役を経て刺青師になった彫修羅、薬物依存の体験を持つカウンセラーの倉田めば、ゴムフェチのunderline、濡れたり汚れたりすることに関心をもつフェティシズム「ウェット&メッシー」のai、緊縛の美しさに惹かれて日本人に弟子入りした緊縛調教師のvivienne、SMパフォーマーのMIDORI、身体改造アーティストで吊師のBONZINといった人々。
彼らの姿を通じて、人間や性、人と人との繋がりなどを描き出したのは、神戸在住の田中幸夫監督。なお同作は、今回の上映にあたって映倫からR18+指定を受けている。