7日、ジュール・ビアンキの容態について、彼の家族がマルシャF1チームを通じて、ビアンキの病状を明らかにした。
5日の日本GP決勝で頭部に重傷を負い、四日市の三重県立総合医療センターに搬送されたビアンキはすぐに緊急手術を受けた後、現在も集中治療室で慎重に経過を観察されている。
この日、家族が公表した内容によれば、ビアンキは重篤ながら安定した状態にあるといい、“びまん性軸索損傷”という症状であることが明かされた。
この“びまん性軸索損傷”は、通常、頭部に急激な加速および減速の力が働いた結果に陥る症状とされており、脳の神経に影響を及ぼすという。また、その重症度は、広範囲におよぶ可能性があると言われている。
「私たち家族にとって大変苦しい時ですが、世界中から寄せられるジュールに対するサポートと愛情あるメッセージは、私たちにとって大きな慰めになっています。心から感謝を申し上げたいと思います」と、ビアンキの家族は声明で述べている。
「ジュールは、四日市の三重県立総合医療センターの集中治療室にいます。彼は、びまん性軸索損傷を負い、重篤ではありますが安定した状態にあります」
「病院の医療専門家の方々が最善の処置と治療を施してくださっており、事故以来、ジュールのためにしてくださったすべてに感謝しています」
「引き続き、この病院がジュールを監視すると共に治療を行うことになっており、さらなる医学的な情報は、適切な時期に提供されるでしょう」
またビアンキの家族は、FIAの医療委員会の代表で脳神経医学の世界的な権威、ジェラール・サイヤン教授とフェラーリの要請を受けたローマ・ラ・サピエンツァ大学の神経外科医、アレッサンドロ・フラティ教授が駆けつけてくれたことにも感謝を述べている。
「今日彼らは病院に到着し、家族に助言ができるよう、彼の臨床状態を完全に把握するため、ジュールの治療を担当している医療関係者に会いました」
「サイヤン教授およびフラティ教授は、三重県立総合医療センターによって施されている優れた治療を認め、日本の同僚に感謝したいと思っています」