GPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)の会長を務めるアレックス・ブルツは、F1日本GPの決勝で重傷を負ったジュール・ビアンキに関する事故原因の結論を急ぐべきではないと警告した。
5日の決勝で頭部にひどい外傷を負ったビアンキは、搬送先の三重総合医療センターで緊急出術を受けた後、今も集中治療室で医師らが経過観察を行っている状況だ。
今回の事故に関して、ブルツやGPDAは、できるだけ早く事故から学び、その教訓を今後に活かしたい考えだが、一方でブルツは、適切な調査の過程を踏む必要があると強調している。
「確かに、あのような恐ろしい事故は多くの疑問や意見を投げかける」とブルツ。
「本来、我々皆はできるだけ早く回答し、結論や解決策を得たいと思うものだ」
「すべてのドライバーは、この問題を理解した上で調査および議論する必要があると感じている」
「だが我々は、証拠や情報をすべて持っておらず、他の関係者の見解を聞く機会を設けずに結論を急ぐことはない」
またブルツは、問題が十分に理解されていない間は、ドライバーが人前で事故について議論してはならないとも警告している。
「すべての情報を収集するまでは、この事故に関する議論はしないほうがいいと思う」
「私は間違いなく、公に議論することを控えるよう、すべてのドライバーに推奨する」
「我々は、専門家にすべてを分析する時間を与える必要がある。もちろん、この過程に関与する可能性のあるどの関係当局に対しても全面的な支援を申し出る」
「だが、我々は第一に、ジュールの家族と友人をサポートしたい」
「我々は反射的に結論を仰ぐのではなく、ベストな方法でこれをする」
「我々の思いは、ジュールと彼の家族にある」
ビアンキの容態および事故の状況については、日曜の夜にFIAが発表して以来、公式な発表は何も行われていない。