2014年10月07日 16:01 弁護士ドットコム
理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの研究ユニットリーダー・小保方晴子さんの博士論文について調べていた早稲田大学は10月7日、小保方さんの博士号について「学位を取り消す」と決定した。
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ただし、論文の指導・審査過程に重大な不備があったとして、おおむね1年程度の「猶予期間」を設けた。小保方さんは、再指導・再教育を受けて、論文を訂正する機会を与えられ、それによって博士学位論文として相応しいものになったと判断された場合には、学位が維持されるとした。
なお現時点では、小保方さんの博士号は取り消されておらず、大学が求める条件が満たされれば、そのまま博士号が維持されることになる。
小保方さんは2011年春、早大大学院先進理工学研究科の博士後期課程を修了し、工学の博士号を取得した。しかし、今年1月に英科学誌に掲載された「STAP細胞」の論文について不正問題が浮上。小保方さんの大学院時代の博士論文についても、画像や文章の盗用などの疑惑が指摘されたため、早稲田大学が調査を行っていた。
早大の調査委員会は7月中旬、不正があったと認定しつつも、学位取り消しにはあたらないという調査結果を公表した。この調査結果をふまえ、早稲田大学が最終的にどんな処分を下すのかに、注目が集まっていた。
※記者会見で鎌田薫総長が「処分内容」を説明しているシーンの動画はこちら
https://youtube.owacon.moe/watch?v=0zpT8RCW7Fo
(弁護士ドットコムニュース)