FIA世界ツーリングカー選手権第9戦の決勝が5日、中国のゴールデンポート・モーターパーク(北京金港國際賽車場)で行われ、ラーダが参戦6年目にして初のWTCC優勝を達成した。
前戦アルゼンチンから約2カ月、長いインターバルを経て開催されたシリーズ第9戦は、北京近郊にある1周約2.4kmのゴールデンポート・モーターパークが舞台。そのレース2でロバート・ハフの駆るラーダ・グランタが初のトップフィニッシュを果たした。
リバースグリッドでポールポジションについたハフは、スタート直後の1コーナーを制すると、その後は2番手を走るトム・コロネル(シボレーRMLクルーズ)がシトロエンのセバスチャン・ローブ(シトロエンCエリーゼWTCC)を抑える間にセーフティリードを築くことに成功する。
ハフはレース中盤以降も安定したペースで周回、引き続きトップのポジションをキープするが、ラスト3周を迎えたところでバイブレーションがひどくなり、2番手ハフの追い上げを許してしまう。
それでもハフは最後までポジションを譲らず、トップチェッカー! 参戦6年目のラーダにWTCC初優勝をプレゼントした。
またレース1でも、シボレーRMLクルーズのトム・チルトンがイバン・ミューラー(シトロエンCエリーゼWTCC)を抑えて勝利。今シーズンのレース1でシトロエンの優勝を阻んだ初のドライバーとなった。
ホンダ勢は、ワークスチームのガブリエル・タルキーニ(ホンダ・シビックWTCC)が予選2番手を獲得したが、レース1のスタートで3番手にポジションを落とすと、23周目にタイヤのパンクで戦線離脱。チームメイトのティアゴ・モンテイロも13周目に他車と接触してリヤサスペンションを破損、両者リタイアを喫するなど、今ラウンドでの表彰台獲得はならなかった。