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USCC:プチ・ル・マンは10号車コルベットDPが制す

2014年10月07日 08:00  AUTOSPORT web

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優勝した10号車コルベットDPのリッキー・テイラー/マックス・アンジェレリ/ジョーダン・テイラー
ユナイテッド・スポーツカー・チャンピオンシップ(USCC)は4日、ロード・アトランタでシリーズ最終戦プチ・ル・マンが開催され、ウェイン・テイラー・レーシングのジョーダン・テイラー/リッキー・テイラー/マックス・アンジェレリ組10号車コルベットDPが優勝を飾った。

 アメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)とグランダム・シリーズの統合により今季からスタートしたUSCC。デイトナ24時間から始まった初年度の第13戦プチ・ル・マンが開催された。3日に行われた予選では、アクション・エクスプレスの5号車コルベットDPがポールポジションを獲得。10号車が2番手に続き、DTMドイツツーリングカー選手権を戦うマイク・ロッケンフェラーもステアリングを握る90号車コルベットDPが3番手を獲得した。

 迎えた10時間の決勝レースでは、レース開始から8時間というところでチップ・ガナッシの01号車フォード・ライリーDPがトラブルでピットへ向かったことで、10号車と5号車の2台がリードラップで一騎打ちを繰り広げることに。

 10号車はレース残り2時間というところで5号車をパスすると、その後、約30秒ものリードを築き上げる。ただ、レースは残り20分弱というところで、このレース12度目となるフルコースコーションとなり、10号車は大量のギャップを失うこととなった。

 残り6分というところで再スタートが切られたが、10号車を駆るジョーダンは5号車を抑えきり、優勝を果たした。

「僕らは夜をにらんでマシンをセッティングしたんだ。冷えたコンディションで調子が良くなるようにね。最後の数時間はいつもそれが問題になるんだ」と語ったジョーダン。

「彼ら(5号車)が苦戦していたから、僕らはレースをコントロールすることができた。最後のセーフティカーの後でもね」

 5号車は2位となったが、デイトナ24時間を含む今季3勝を挙げており、ドライバーのジョアオ・バルボサとクリスチャン・フィッティバルディは見事シリーズ初年度のチャンピオンに輝いた。

 3位には01号車が入り、0号車デルタウイングDWC13が4位の過去最上位を獲得。デルタウイングはレース序盤、トップ集団とともに周回を重ねるなど速さを見せた。一方、LMP2のOAKレーシングの42号車リジェJS P2・HPDは、エンジントラブルで予選を走れなかったほか、決勝でも序盤からエンジントラブルが発生。デルタウイングとの接触でサスペンションとステアリングにダメージを受けたこともあり、リタイアとなっている。

 オレカFLM09のワンメイクで争われるPCクラスは、スターワークスの8号車が全体でも5位につけてクラス優勝を果たしている。

 GTLMクラスでは、チーム・ファルケンタイヤのウォルフ・ヘンツラー/ブライアン・セラーズ/マルコ・ホルツァー組の17号車ポルシェ911 RSRが優勝。17号車は、最後のセーフティカー導入までレースをリードしていたが、再スタート後にはポルシェ・ノースアメリカが走らせるワークスの912号車の追撃を受けることに。これを凌ぎ切って。17号車が優勝を果たした。2位は912号車ポルシェとなり、ポルシェがGTLMクラスのマニュファクチャラータイトルを獲得。そして3位にはSRTモータースポーツのダッジ・バイパーSRTが入り、クーノ・ウィットマーがクラス王者に輝いた。

 GTDクラスでは、スノウ・レーシングの58号車ポルシェとの戦いを制したポール・ミラー・レーシングの48号車アウディR8 LMSが優勝を飾っている。