トップへ

着用するだけで乳がんを検出するブラジャー 異常な体熱をいち早く検知

2014年10月06日 15:01  Techable

Techable

写真
技術の進化に伴い、ウェアラブルテクノロジーとヘルスケア分野は、このところ密接な関係になっている。ウェアラブルガジェットで、フィットネスやランニングデータを集めたり、日々の健康に活用するといったようなものである。
◆ウェアラブルブラで乳がん対策!
First Warning Systemsが開発している「FWS Circadian Biometric Recorder (CBRTM)」という技術を用いた「iTBra」は、女性の初期段階の悪性腫瘍を検出するブラジャーだという。

この「iTBra」にはセンサーが内蔵されていて、センサーが胸部組織内の異常な熱パターンを検出する。

ユーザーは普通のブラジャーのように、およそ12時間程度ブラジャーを着用。日中でも就寝中でもどちらでもよい。熱力学を利用して測定された生体データは、ワイヤレスでコンピューターに送信され、分析される。
◆500人以上でテスト済み、87%の精度
現段階の開発状態では、これまでに500人を超える被験者でテストをおこなっている。乳房組織の密度が高い人を含めたとしても、がんとの相関性はおよそ87%の精度で示されたという。

ユーザーはブラを着用するだけで、精度の高い検査を自分で日常的におこなうことができるようになる。検査のために細胞組織を傷つけたりする心配もなく、いち早く異常を認識することで、重大な病に発展する前に対応できるようになる恩恵は大きいだろう。

「iTBra」は現在、米国食品医薬品局の認可待ちで、2015年までにヨーロッパでローンチされる予定だ。

iTBra