スーパーGT第7戦タイの決勝レースでGT500クラス優勝を飾ったPETRONAS TOM'S RC Fの中嶋一貴とジェームス・ロシターが、決勝の戦いを振り返った。
スーパーGT500クラス優勝:PETRONAS TOM'S RC F
中嶋一貴
「ジェームス(ロシター)からバトンを受けましたが、タイヤを変えないということは事前に決めていたようなものでした。レースペースも良く、23号車あたりをターゲットにしていたのですが、ギャップもレース中盤からずっと一定だったので、これま前に行けるかなと思っていましたが、思ったよりもポジションをゲインすることができましたね。その後は、ペースもタイヤも持ってくれましたし、同じ作戦を採った他のマシンが苦労したところを見ると、ジェームスが前半に良い形でタイヤをセーブしてくれてつないでくれたおかげで最後までリードを保って走り切ることができたかなと思うので、彼とチームにも感謝したいですね」
ジェームス・ロシター
「非常にチャレンジングなレースだったよ。特に、ターン3~4のあたりでのGT300との混走は難しいものだった。GT500とGT300が3ワイド状態になってオーバーテイクしていく場面があったんだ。見ている方はとても楽しいレースになったと思うよ。今回は、タイヤを温存して1セットで走り切ろうと思って走っていたんだ。とにかく一貴にできるだけ良い状態でつなげようと思って走ったよ。この作戦を決めたのは今朝だね。プラクティスの時に、あえて古いタイヤでフルタンクで走ってみたんだ。その時のタイムが僕の予選タイムと同じくらいだったから、それならレースの66ラップを十分の走れるのではないかということで、そこで決まったんだよ。もちろん、レースの最初の5ラップくらいは様子を見てみたけど、その感触もあってタイヤ温存作戦でいく方が良いという結論になったんだ」