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スーパーGT第7戦タイのGT300はB-MAX GT-Rが制す! BMW勢が表彰台

2014年10月05日 19:30  AUTOSPORT web

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スーパーGT第7戦タイのGT300クラスを制したB-MAX NDDP GT-R
スーパーGT第7戦はタイのチャーン・インターナショナル・サーキットで66周の決勝レースが行われ、GT300クラスは星野一樹/ルーカス・オルドネス組B-MAX NDDP GT-Rが今季初勝利を飾った。2位はStudie BMW Z4、3位はグッドスマイル 初音ミク Z4が入り、8位となったGAINER DIXCEL SLSとの三つ巴のタイトル争いの様相を呈している。

 タイでの初開催となったチャーン・インターナショナル・サーキットでのスーパーGT第7戦。心配された雨も降らず、じんわりとした暑さの下で迎えた15時からの決勝レース。グランドスタンドやターン1、最終コーナー等の多くのスタンドを地元ファンが埋め、ケーヒンの現地応援団がグランドスタンド中にこだまする声で歓声を送り、これまでとはまったく違う雰囲気の中でスタートの時を迎えた。

 GT300クラスでは、GAINER DIXCEL SLSがピットスタートを選択。Snap-on DIJON Racing GT-Rは燃料系のトラブルによりグリッドにつくことができず。迎えたスタートでは、地元アイモバイル-AASのポルシェを駆るブティコン・インタラプワサクがスタートを決めトップで1コーナーへ。序盤、後方から迫り来るGT500クラスのマシンもしっかりと処理。着実にマージンを築いていく。

 一方、後方は大混戦。目まぐるしくポジションが変わっていく中、序盤はB-MAX NDDP GT-Rが2番手へ。GAINER Rn-SPORTS SLS、Studie BMW Z4と続いていく。一方、後方からは混戦をくぐり抜けTWS LM corsa BMW Z4が大幅にポジションを上げ5番手へ。グッドスマイル 初音ミク Z4が6番手に続いた。

 上位の中で最初に動いてきたのはトップのアイモバイル-AAS。26周を終え、インタラプワサクからアレキサンドレ・インペラトーリへ。一方、2番手を走っていたB-MAX NDDP GT-Rは31周を終えてピットに入り、星野一樹からルーカス・オルドネスに交代する。ここでB-MAX NDDP GT-R、さらに早めにピットを済ませていたStudie BMW Z4がアイモバイル-AASの前に出ることに成功した。

 しかし、速さに優るアイモバイル-AASはB-MAX、Studieをかわしトップを奪還。後半は3台が接近して走行していたが、インペラトーリがジワジワとマージンを築いていくことに。スーパーGTレギュラーチームと互角以上のパーフェクトな戦いをみせ、賞典外ながらスーパーGT初参戦・初優勝を飾るかと思われた。

 そんなアイモバイル-AASだが、トップ快走中の49周目に突如ピットに向かってしまう。異常を抱えたのかタイヤ交換を行うことに。これで8番手までドロップし首位はB-MAX、2番手はStudieと続き、前戦鈴鹿のウイナーであるTWS LM corsaが続く展開となっていく。そこにランキング首位のグッドスマイル 初音ミク Z4が続き、3台のBMWがGT-Rを追った。

 トップのB-MAXには、チェッカーに向けStudieが急接近。最後までStudieを駆るヨルグ・ミューラーはB-MAXを駆るオルドネスを追いつめていくが、1秒以内の僅差の争いを制したB-MAX NDDP GT-Rが逃げ切りトップでチェッカー! 今季速さをみせながらなかなか勝利に結びつけられなかった星野一樹/オルドネス組が、ついに今季初勝利を獲得してみせた。

 2位はStudie BMW Z4で、3位は終盤TWSをかわしたグッドスマイル 初音ミク Z4が入った。5位には最後尾から素晴らしい追い上げをみせたSUBARU BRZ R&D SPORTとなっている。この結果、Studie BMW Z4がランキングでGAINER DIXCEL SLSと同点に。グッドスマイル 初音ミク Z4、Studie、GAINERという3台だけが最終戦にタイトルの可能性を残している。なお、アイモバイル-AASは7位入賞という結果に。トヨタ・チーム・タイランドから参戦したGT300マザーシャシーは、14位でデビューレースを終えている。