トップへ

スーパーGT初のタイ戦のポールは本山&S Roadが獲得! GT300は地元チームが殊勲

2014年10月04日 18:40  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

スーパーGT第7戦タイのポールポジションを獲得したS Road MOLA GT-R
スーパーGT第7戦は4日、タイ・ブリーラムのチャーン・インターナショナル・サーキットで公式予選が行われ、GT500クラスはS Road MOLA GT-Rがポールポジションを獲得。ニッサンGT-R勢がトップ3を占めた。GT300クラスは、地元タイのアイモバイル-AASのポルシェが殊勲のポールポジションを獲得している。

Q1:
 気温30度という酷暑の中スタートした、スーパーGT第7戦タイの公式予選。15時からスタートしたGT300クラスの予選Q1では、コンディションの悪さを懸念してかまずは10台ほどがコースイン。しばらくして、各車が周回を重ねていった。ただ、コースイン直後にグッドスマイル 初音ミク Z4の谷口信輝や、TWS LM corsa BMW Z4の吉本大樹といったところがスピンオフを喫するなど、コースの滑りやすさを実感させた。

 そんな中、快走をみせていくのは地元タイのブティコン・インサラプバサクが駆るアイモバイル-AASの99号車ポルシェ。スーパーGTレギュラー陣に負けない走りをみせ、トップに浮上する。しかしレギュラー陣もタイムを更新。路面が好転していく中、続々とタイムが更新されていった。

 15分間のQ1では、終盤まで山内英輝駆るGAINER Rn-SPORTS SLSがタイミングモニターのトップを占めていたが、チェッカー間際にタイムを上げたのは、小林崇志駆るARTA CR-Z GT。Q1をトップで通過し、GAINER Rn-SPORTS SLSが2番手。新田守男駆るOGT Panasonic PRIUSが3番手につけた。99号車ポルシェは5番手でQ1を通過し、エースのアレキサンドレ・インペラトーリにバトンを繋げた。一方、チャンピオン争いではグッドスマイル 初音ミク Z4が12番手、Studie BMW Z4が13番手とかろうじてQ1を突破する結果に。一方GAINER DIXCEL SLSは19番手でQ1敗退を喫してしまった。

 続くGT500クラスの予選は、序盤はゆっくりと各車がコースインしていく。午前のセッションでエンジントラブルに見舞われたENEOS SUSTINA RC Fも、大嶋和也のドライブで無事にQ1に出走した。

 一方、いち早くコースインし、着々とタイムを削っていったのはD'station ADVAN GT-R。ヨコハマ勢は今回好調なタイムをマークしており、WedsSport ADVAN RC Fも上位に進出していく。これに絡む展開となってきたのが、前日から好調だったS Road MOLA GT-R、MOTUL AUTECH GT-Rというミシュラン装着のGT-R勢となっていった。

 最終的にトップタイムをマークしたのは、ミハエル・クルムがアタックしたD'station ADVAN GT-R。S Road、MOTULと続きGT-R勢がトップ3を占めることに。ただ、カルソニックIMPUL GT-Rはタイムを伸ばせず、10番手でまさかのQ1敗退。ホンダNSXコンセプト-GT勢の最上位はARTA NSX CONCEPT-GTの4番手で、レクサスRC F勢の最上位はDENSO KOBELCO SARD RC Fの5番手となった。GT500クラスは、トップから11番手が1秒以内という非常に僅差のQ1となっている。

Q2:
 続いてスタートしたQ2。各車ゆっくりとタイヤを温めながらアタックが展開されていったGT300クラスのQ2では、まずはインペラトーリ駆るアイモバイル-AASのポルシェが1分34秒台へ。現地実況も車名を連呼し盛り上がりをみせていく。

 そのインペラトーリのタイムを上回るべく各車がアタックを続けていくが、インペラトーリはそれを突き放すように1分33秒507へ! 各車スリッピーなコンディションに苦戦し、佐々木孝太駆るSUBARU BRZ R&D SPORTが唯一33秒台に入れていくが、インペラトーリのタイムには及ばず。地元アイモバイル-AASが殊勲のポールポジション獲得を果たした。

 2番手に続いたのはBRZで、3番手にB-MAX NDDP GT-R、4番手にStudie BMW Z4、5番手にMUGEN CR-Z GTという結果に。ひさびさのスーパーGT参戦となったインペラトーリがその存在感を見せつける結果となった。

 GT-Rが3台、NSXが3台、RC Fが2台という顔ぶれでスタートしたGT500クラスのQ2は、序盤から各車がアグレッシブにアタックを展開。残り4分というところで、オリバー・ジャービス駆るDENSO KOBELCO SARD RC Fがまずは1分25秒台へ。各車が続々と25秒台に突入してくる。

 そんな中、24秒台をまずマークしてきたのはGT-R勢。佐々木大樹駆るD'Stationが24秒803をマークすると、さらに本山哲駆るS Roadが24秒704をマークする。佐々木は最後まで本山のタイムを上回ろうとするが及ばず。S Road MOLA GT-Rが今季初のポールポジションを獲得した。D'station、MOTULと続き、ニッサンGT-R勢がトップ3を占めている。

 NSX勢では、ARTA NSX CONCEPT-GTが4番手、Epson NSX CONCEPT-GTが5番手という結果に。レクサス勢ではDENSO KOBELCO SARD RC Fが6番手につけている。注目のスーパーGT第7戦タイの決勝レースは、現地時間15時(日本時間17時)にスタートが切られる。