学校を卒業した若者たちは、その後どのような経緯をたどっているのか。厚生労働省が9月25日に発表した「平成25年若年者雇用実態調査の概況」を見ると、実態の一端が理解できそうだ。
調査によると、最終学校卒業から1年間、学校に在学していない若年労働者の内訳は、「正社員として勤務した」が69.7%と最も多い。つづいて「正社員以外の労働者として勤務した」が24.8%、「働いていなかった」は4.8%だった。学歴別では、大卒では正社員勤務が78.2%、非正社員が17.9%、無職が3.6%だった。
「正社員の内定もらったが就職せず」は7.4%
調査は、満15~34歳の労働者を対象に実施。大学を卒業して1年間「非正社員(=非正規)」で働くに至った理由について尋ねたところ、「正社員求人に応募するも採用されず」と答えた人が45.3%とダントツで多かった。
次に多かったのが、「自分の希望する企業で正社員求人がなかった」と答えた人の12.2%。正社員としての採用を希望していたものの、最終的には雇用形態より働きたい職場を優先したということだろうか。
「正社員内定はあったが、希望条件に合わなかったので就職しなかった」という人も7.4%と意外に多い。選考の過程で「ここはブラック企業っぽいな。入ったらマズイな」と察知して、内定を辞退した人たちがそれだけいるということになる。
この3つの回答を合計すると64.9%。「元々正社員を希望していなかった」人も4.5%いたが、正社員での就職を希望したものの叶わず、やむなく非正規として働く人がかなり多そうだ。
企業と就活生のマッチングがうまくいっていないことが考えられるが、果たしてその原因は就活生が希望する条件のハードルが高すぎるのか。それとも、企業が就活生を選り好みしすぎているのか。あるいは、いまどきの就活生の希望を満たせるまともな企業が少なすぎるのか。
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