2014年F1第15戦日本GPが3日、三重県の鈴鹿サーキットで幕を開け、午前10時から行われたフリー走行1回目はメルセデスAMGのニコ・ロズベルグがトップタイムをマークした。
新しいパワーユニットを搭載する新世代のF1マシンで迎える初めての鈴鹿。熾烈を極めるメルセデス同士のチャンピオン争い、そして2年ぶりの鈴鹿ランとなる小林可夢偉の母国レースと例年以上の注目が集まった今年の日本GP。迎えた初日金曜朝の鈴鹿は若干雨の心配があったものの、上空は曇り空でコースも一部ウエットパッチが残っていたが、時間と共に晴れ間が広がり90分のセッションは終始ドライコンディションで行われた。
FP1では、トロロッソがジャン-エリック・ベルニュに代えて、来季のレギュラードライバー契約を結んでいるマックス・フェルスタッペンを起用。17歳という史上最年少でのデビューを果たした。また、ケータハムは小林可夢偉に代わって、スペイン人ドライバーのロベルト・メリがカーナンバー45のマシンをドライブした。一方、ウィル・スティーブンスが走ると報じられていたマルシャは、レギュラードライバーのジュール・ビアンキとマックス・チルトンが通常通りに出走している。
気温27度、路面温度36度(湿度70%)でセッションがスタートすると、まずはレッドブルのダニエル・リカルドが先陣を切ってコースインする。各車は、開始10分過ぎから最初の連続周回に向かうが、タイムシートの上位は早くもメルセデス2台がバトルを繰り広げる展開となった。
シルバーアローの2台はファーストランで10周弱を走り、ロズベルグが1分36秒244でトップ。ルイス・ハミルトンも2番手につけると、セッション中盤のセカンドランでも2台揃って1分35秒台に突入。ここでもロズベルグが先行し、ハミルトンが0.151秒差で2番手につける展開となった。
一方、メルセデスを追う3番手のポジションには、コンストラクターズ選手権で3位争いを繰り広げるフェラーリとウイリアムズが並び、セカンドランで1分36秒037をマークしたフェルナンド・アロンソが3番手、バルテッリ・ボッタス4番手、キミ・ライコネン5番手の順に。続いて鈴鹿初走行のケビン・マグヌッセンがレッドブル2台とチームメイトのジェンソン・バトンを上回る6番手につけた。
セッションは数台がわずかにコースオフするシーンもあったが、終盤にフェルスタッペンがパワーユニットのトラブルでマシンを止めた以外は大きなアクシデントもなく終了。トップはロズベルグ、ハミルトンの1-2となった。
なお、新しいフロントウイングを投入したケータハムは、可夢偉の代役を務めたメリが24周を走行。19番手につけたマーカス・エリクソンからは1.4秒の差がついている。