フェルナンド・アロンソは、自分の将来に関する決断はフェラーリの手に委ねられていると語り、フェラーリが彼を外す考えであればそれに従うと示唆した。
アロンソはフェラーリとの間に2016年末までの契約を有しているが、フェラーリはトップの地位へ返り咲くための再編を行っており、その中で両者は今後のプランについて検討している。
フェラーリ上層部は、アロンソがフェラーリのパフォーマンスが改善しないからといって他チームへの移籍を考えるのではなく、マラネロのために全力を尽くして貢献することを望んでおり、彼にその意思があるかどうかを確認したがっている。
今月初めにはフェラーリとの契約を延長したいと述べていたアロンソだが、日本GP直前の木曜に行った発言には変化があった。
「僕は常にチームとティフォシの利益を自分自身の利益よりも優先している。フェラーリはビッグブランドであり、僕らすべての存在よりも大きい」とアロンソ。
「今後何か話すべきことがあり、フェラーリにとってより良いことがあるのであれば、それが何であろうと僕は実行する」
今後2年の間にマクラーレンかレッドブルで走る可能性はゼロかと聞かれたアロンソは、「その質問に答えるのはとても難しい。フェラーリのために最善を尽くす、という答えを繰り返すしかない」と答えた。
アロンソの将来は今年4月にチームプリンシパルに就任したマルコ・マティアッチと話し合いを行った後に決定するものとみられるが、2015年のプランについて心は決まっているとアロンソは述べた。
「結局のところ人にはそれぞれ考えがあるもので、僕の心はすでに決まっていると言っていいだろう」
これまで2回F1タイトルを獲得した経験を持つアロンソは、最低でもあと1回は王座に就いてから引退したいと述べた。
「僕は勝ちたい。キャリア絶頂のこの瞬間を最大限に生かしたい。毎年新しいレギュレーションにドライビングスタイルを適応させてきた。今、キャリアの一番いい時にいると思う。今後の数年でそれを生かし、何度かタイトルを獲得したい。2回以上のタイトルを手に入れてから引退したい」