イギリスの関係当局がケータハムF1チームの財産を没収し競売にかけることを発表した。しかしチームはファクトリーもレースチームも通常どおりの業務を続けており、日本GPへの準備を進めていると主張した。
高等法院執行官を務めるシェリフオフィスは、10月1日、「F1チームから物品を没収し、これを近々販売する」と発表した。当局はリーフィールドから持ち出した物のリストを発表しており、そこには2013年ケータハムF1テストカー、2014年日本GP用F1マシンパーツ、シミュレーターなどが含まれている。
ファクトリーのスタッフは立ち退くよう指示されたとのうわさも持ち上がっているが、ケータハムはこれに対し、2日、以下のような声明を発表した。
「ケータハムF1のエントラントでありオーナーである1MRTに対する措置に関して事実無根で裏づけのないうわさが持ち上がっている」
「昨日の措置の脅威は1MRTのサプライヤーカンパニーに対するものである。この企業は1MRTが所有するものではなく、従ってケータハムF1あるいはエントラントのエントリーに関し何ら影響はない」
「制御できないうわさが持ち上がっているが、現在リーフィールドではすべての業務が行われており、レースチームは日本で準備を行っている」
7月に新オーナーの手に渡ったケータハムは、将来を不安視される状況が続いている。レギュラードライバーである小林可夢偉の出場も1戦ごとに確定する状態で、日本GPの可夢偉の参戦は1日に正式発表された。