ホンダ、F1パワーユニットの画像を初公開「開発は佳境」

マクラーレンとパワーユニット供給契約を結び2015年にF1に復帰するホンダが、現在開発中のパワーユニットの画像を初めて公開した。

　2014年からF1に新パワーユニットが導入されたことで、ホンダは技術の開発や技術者の育成などにおいて大きな意義があると捉え、参戦を決定した。

　9月1日にF1公式サイトに公開されたインタビューで、F1の総責任者である新井康久氏（本田技術研究所取締役専務執行役員四輪レース担当）は、現在エンジン単体でのシステムチェックを行える状態であり、シャシーと一緒にして走らせるのは来年のシーズン前テストになるだろうと述べた。ただしその後、マクラーレンのレーシングディレクターであるエリック・ブーリエは、年内のテストの可能性もあると示唆している。

　日本GP直前の10月1日、ホンダは開発中のパワーユニットの画像を初公開、その際に新井氏は次のようにコメントした。

「2015年からの参戦に向け、今年移転したさくら（栃木県さくら市）の開発現場ではシミュレーションのみならず、エンジンにターボやエネルギー回生システムを結合し、本格的なベンチテストの段階に移行するなど、パワーユニットの開発は佳境を迎えています。また、英国ミルトンキーンズの活動拠点も本格的に稼働を開始しました」

「今回は、現在開発中のパワーユニットの画像を公開しましたが、いよいよ半年後に迫った参戦に向け、メンバーが一丸となって開発に集中しています。どうぞ、ご期待ください」

　ホンダは日本GPのレースウイークエンドの10月2日（木）から5日（日）、サーキット内に設営するHondaブースへの来場者に、現在開発中のパワーユニットの最新映像をホンダサウンドとともに先行公開、この映像は10月6日（月）よりホンダのホームページおよびSNS上でも公開するということだ。