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訪問サポートは「ダイエットの強敵!」 なぜかおばさまにお茶を出される件

2014年10月01日 12:40  キャリコネニュース

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みなさんは家に業者を呼んだとき、ねぎらいを込めてお茶菓子などを出すことはありませんか? 私たちPCサポーターの場合、作業料を超える金銭はトラブルの元なので受け取れないルールですが、食べ物や飲み物に関しては「失礼のないように」ということで、出されたものはいただくのがマナーとされております。

もちろん、次のお客様の時間が迫っているといった理由で「気持ちだけ」とやんわりお断りすることが多いのですが、先方の強い好意と「食べ物を粗末にしてはいけない」教育の賜物ゆえに、ごちそうになることもしばしばあります。(文:光明隠歌)

行く先々で「秋の味覚」の応酬

爽やかな秋晴れの日のこと。その日の私の担当として、6件の訪問サポートが渡されました。1件目、いつもどおり作業が終わって完了サインをいただこうとすると、

「あら、今ケーキ用意したのですわ。お茶淹れますから、ゆっくりなさってって」

上品なマダムがモンブランを用意してくださってました。すでにセッティング済みなので、断りようがありません。しかも「食べ終わってからサインいたしますわ」とマイペースなマダムを前に、私は否が応でも従うしかありません。

2件目。普通に対応終了し、近くの公園で軽くお昼を取ります。いつも通りの行動なのですが、これが裏目に出ます。3件目に行くと、おばさまが「姉ちゃん、お腹すいてない?」と聞いてきます。大丈夫です、ご飯食べてますから…と答えると、

「最近の子は、ジャンクフードばかりなのよね。ほら、芋とかは美容にいいのよ!」

と、大学芋と芋ようかんを勧めてきます。お昼のおにぎりがまだ消化されていないので、ようかんを1切れだけいただくことに。

4件目に行くと、なぜか作業前からスイートポテトが用意されてました。なぜ今日は、こんなに甘いモノばかりなんでしょう。私、そんなに好きなわけじゃないんですが…。

「うっちの芋は、他の芋とは違うんじゃ」

5件目では予想外のトラブルが発生し、長時間対応になると判明。約束時間に行けそうにない6件目のお客様対応を他の作業員にお願いし、時間だけがやたらかかるトラブル解決のための操作をあれこれしています。

おばあちゃんが気を使って、「ごめんねえ、時間ばっか手間取らせちゃってねえ」と言ってくださりますが、時間がかかってるのはおばあちゃんのせいじゃないので、そんなに恐縮しなくても大丈夫です。

そのうちに「うちでとれた芋で作ったんだけどね」と干し芋を出してきました。

「これを炙って食べると、うんめえだよ」

ええ、知っておりますけど、しかしもう今日は…、と断ろうとしたところ、そこにおじいちゃんがやって来まして、

「今の若い者さ、干し芋なんか喰わへんだー。今焼き芋焼いたるから、嬢ちゃんはそっちを食べえ」

ちょ、ちょっと待って。そういうことじゃないの、おじいちゃん。

「うっちの芋は甘ぇでな、他の芋とは違うんじゃ」

うん、分かった。分かったから、焼かなくていいの。そんな大きいサツマイモ選ばないで!一体いくつ焼くの? 全部私の分って、そんなに食べられないです!

なんで私だけこんなにもらえるんだろう?

ようやく作業が終わった頃、私は焼き芋を1本なんとかお腹に収めた上に「土産にもってけ」と2本ほど押し付けられたのでした。会社に戻ったところ、後輩の男の子が2人いたので芋をあげたところ、とても喜ばれました。

「なんで光明さん、こんなにお菓子とかもらえるんですか? 俺、もらったことないっすよ。せいぜい缶コーヒーくらいで」
「僕もケーキ食べたいでーす」

そう言われても、私もなぜかよくわかりません。余談ですが、この頃は1年に2キロペースで体重が増えておりました。食欲の秋って、怖いですね。

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