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榎忠の東京初個展『LSDF-014』、過去最大サイズの大砲を展示&祝砲パフォーマンス

2014年09月30日 19:20  CINRA.NET

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『榎忠展 美術館を野生化する』展示風景 兵庫県立美術館 2011年 撮影:豊永政史 (SANDWICH GRAPHIC)Courtesy of YAMAMOTO GENDAI
榎忠の個展『LSDF-014』が、10月4日から東京・白金高輪の山本現代で開催される。

20代から独学で油絵を描き始め、旋盤工として金属加工会社に定年まで勤めながら、神戸を拠点に40年以上にわたってアーティスト活動を続けてきた榎。1979年には、兵庫県立近代美術館で開催された『アート・ナウ'79』で、「わが家の防衛対策は“一家に一台大砲を”」というメッセージと共に全長8メートルの大砲を展示した。同作は、「自分の生活は自分でまもる」という榎の信念を表すフレーズ「Life Self Defense Force」の頭文字「LSDF」が記された初の作品となる。

榎が東京で初めて開催する個展となる『LSDF-014』展では、過去最大サイズの大砲と、榎の原点となった作品を展示。日常生活の延長線上で制作活動を続ける榎は、これまで関西以外での展示にあまり必要性を感じていなかったが、特定秘密保護法案や集団的自衛権行使容認の閣議決定、武器輸出三原則の見直しといった日本政府の動向に対する危機感から東京での個展の開催に至ったという。なお、同展は山本現代の10周年を記念して開催される。

10月4日にはオープニングレセプションを開催。オープニングレセプションでは、展示作品を使った「祝砲パフォーマンス」も行われる。