ザウバーのチームプリンシパル、モニシャ・カルテンボーンが、2015年のドライバーラインナップは今シーズン終盤に発表する予定であると発言した。
今季第14戦終了時点でノーポイントと、ザウバーはチーム史上最悪のシーズンを送っている。
ザウバーは財政難に苦しんでおり、今月初めにはカナダの富豪ローレンス・ストロールがザウバーの株主になることに関心を抱いていると報じられた。
シンガポールGP後のF1公式サイトのインタビューで、カルテンボーンはこの報道について聞かれ、「強力なパートナーは常に歓迎ですが、この問題についてはこれ以上の発言はできません」と答えた。
また、完全な買収を避けて株式の一部売却を行うことを考えているかとの問いに対しても「強力なパートナーを得ることができれば競争力が高まると思います」との回答にとどめている。
もしこの契約が実際に締結されれば、ストロールの息子で現在フェラーリドライバーアカデミーのメンバーでもあるランスが将来ザウバーのドライバーラインナップに何らかの形で組み込まれるのではないかとの推測もなされている。
2015年のドライバーに関する質問として、今季のドライバー、エイドリアン・スーティルとエステバン・グティエレスは残留するのかと聞かれたカルテンボーンは、次のように答えた。
「いくつかの選択肢があり、ドライバーラインナップに関してはシーズン終盤に発表する予定です。仮定で具体的な名前を挙げるつもりはありません」
エンジンパートナーであるフェラーリのドライバーアカデミーのメンバーであり、現在マルシャで走るジュール・ビアンキとの契約の可能性についても聞かれたが、カルテンボーンは「残念ながら、先ほど申し上げたとおり具体的な名前は一切出すつもりはありません」と述べ、ノーコメントを貫いた。
NBC SPORTSは、ザウバーの来季候補として、ビアンキの他に、現在ザウバーのテストドライバーを務めるギド・バン・デル・ガルデ、セルゲイ・シロトキン、ウイリアムズのリザーブドライバーであるフェリペ・ナスールといった名前を挙げている。