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スーパーフォーミュラ第6戦SUGO:初優勝の野尻「嬉しいんですが、実感がまだ湧いてない」

2014年09月28日 20:40  AUTOSPORT web

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スーパーフォーミュラ第6戦SUGO 決勝後記者会見
全日本選手権スーパーフォーミュラ第6戦スポーツランドSUGOで表彰台を獲得したドライバーたちが、今日の決勝レースについて語った。

●野尻智紀(DOCOMO DANDELION):決勝優勝
「今はすごく嬉しいという気持ちなんですが、ちょっといきなりすぎて良く分かっていないというか、実感がまだ湧いていないです(笑)。今日は朝のフリー走行では燃料を積んだ状態で走り、決勝を見越したタイヤでスタートしたのですが、バランスはすごくいい状態でした。そこからアジャストして決勝に臨みました。
 レースはスタートも決まって、トップに出てからはレースも長かったのでタイヤもセーブしつつ走ろうと思っていたのですが、意外とまわりとの差も保てたまま周回できたので、そのままいけば良いレースができるだろうと思っていました。クルマの状態も良さそうだと思いましたね。
 セーフティカーの時のチームのピットワークも完璧で、作戦面でもベストでした。最後、中山雄一選手が前を走っていて、このままいくとピットに入らないかも? と思いプッシュしました。そうしたらすぐに彼がスローダウンしたので前に出ることができました。彼にとっては残念な結果になってしまったと思います。
 トップに立ってからはミスしないように、ある程度ギャップもできていたので差もキープしつつ、飛び出さないようにだけ気をつけました。残り3周でペースを落としすぎてしまったこともあり反省ですが、レース中は「このままいけば優勝できる」という気持ちが出てなかなか集中できなくて、コースに留まることで精一杯でした。
 チェッカーを受けた後からずっとヘルメットの中で泣いていて、チームからの無線にも涙声でした。パルクフェルメに止めてからも「いったん落ち着けてから降りよう」としていたらちょっと時間がかかっちゃいましたね(笑)。
 今まで支えて下さったホンダさんやチームの皆さん、チームのスポンサーの皆さんに本当に感謝したいと思います。ちょっと優勝するのが思っていたより早かったのですが(「遅いよ!」と村岡潔監督からツッコミ)、ルーキーイヤーで優勝できたのは自分にとっても、ここまで苦戦していたホンダ勢、チームにとってもいいことだと思うので、ようやく自分の仕事ができたという思いでいっぱいです」

●中嶋一貴(PETRONAS TOM'S):決勝2位
「今週末ずーっと流れをつかむことができず、きっかけもつかめないままレースを迎えることになってしまいました。予選6番手というのも上出来かな、くらいの予選だったので、その中から悪くないスタートが切れて、決勝に向けてやってきたことが良い方向にいったと思います。
 想像していたよりも良いペースで周回を重ねることができて、タイヤを替えないという判断も上手くチームがしてくれて、すべてが良い方向に転がっていたと思います。2回目のセーフティカーがあけてからはロイックのペースを見ながら走りました。ちょっと近づかれましたが、最後は離していける状況にもっていけました。
 これまでなかなか出口が見えないようなところもありましたが、少し光が見えてきて最終戦に臨めると思いますので、いいきっかけにしたいですね」

●ロイック・デュバル(KYGNUS SUNOCO):決勝3位
「昨日の予選結果をうけて、大きくクルマを変えていかなければいけないと思ったんだ。朝のフリー走行ではそれがうまくいったんだけど、センサーのトラブルがあって短いフリー走行になってしまった。スタートの練習もできなくて、ふだんやっていることができなかったのは残念だったね。
 でもレースのスタートは良くて、アンドレが出遅れたところもあると思うんだけど、僕は6番手まで浮上することができた。それで一貴と石浦の後ろにいったと思うんだけど、全体的に良いレースにはなったと思うし、時には一貴よりも速く走ることができた。
 一貴を何回かプッシュしようと思ったんだけど、タイヤの状態によってついたり離れたりで3位で終わった。一貴がミスしてくれるように願ったけど、彼はミスがないドライバーだからね(苦笑)」