スーパーフォーミュラ第6戦SUGOの土曜フリー走行トップタイムとなったアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S) 全日本選手権スーパーフォーミュラ第6戦は27日、宮城県のスポーツランドSUGOで予選日を迎え、午前9時から1時間のフリー走行が行われたが、赤旗が三度も出る荒れたセッションに。アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)がトップタイムをマークした。
晴天に恵まれた全日本選手権スーパーフォーミュラ第6戦SUGOの予選日。やや風は冷たいものの、秋の休日らしいレース観戦日和で迎えることとなった。午前9時のコースオープンとともに、前戦ウイナーのロッテラーを先頭にコースイン。各車が少しずつコースに入り、周回を重ねていった。
今回のSUGO戦がデビューとなるドラゴコルセ、そしてSF復帰戦となる伊沢拓也も、前日の専有走行に続き、開始4分というところでコースイン。しかし開始8分というところで再コースインしようとしたところ、ピットレーン出口で駆動を失ってしまい、3コーナー外側のグリーン上にマシンを止めてしまった。
この伊沢車の回収のため、セッションは開始9分に赤旗中断。9時18分に再開される。その後上位陣は1分6秒台までタイムを上げてくるが、開始26分というところで前日もSPコーナーでクラッシュしたナレイン・カーティケヤン(LENOVO TEAM IMPUL)がシケインでスピン。グリーン上にストップしてしまったため、2回目の赤旗となってしまった。
カーティケヤン車はエンジン再始動という形でコースに復帰したが、それまでにやや時間がかかり9時38分にセッション再開。この時点でのトップタイムは前戦ポールポジションの山本尚貴(TEAM無限)で、ロッテラー、ロイック・デュバル(KYGNUS SUNOCO)と続き、金曜走行でも好調だった中山友貴(TEAM無限)が続いていた。
しかし、2回目の赤旗が解除され各車がコースインしていった直後、3コーナー立ち上がりで首位につけていた山本が姿勢を乱し、ハイスピードでクラッシュしてしまう。山本のマシンは4コーナーあたりまで滑り、即赤旗中断。山本は自らマシンを降りたが、フロントが大きく壊れてしまった。
セッションは9時47分に再開。各車一度コースインし数周回を重ねた後、ピットに戻り残り5分というところで予選シミュレーションが開始されていく。しかし、ひと足先にアタックシミュレーションを開始していたジェームス・ロシター(KONDO RACING)がSPコーナーひとつめの立ち上がりで縁石に乗ってしまいスピン。コースアウトを喫する。
ロシターの車両は少々危険な位置で停止していたが、イエロー提示のままセッションは続行。ただ、この時間でタイムを上げたのはロッテラー、デュバル、ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL)という外国人勢。他の車両はタイムアップはせずセッション終了となった。
最終的に3回の赤旗が提示されたこのフリー走行では、ロッテラーが首位、デュバルが2番手。クラッシュした山本が3番手という結果に。ロシターが4番手という結果となったが、セッションは延長がなかったため、各陣営にとって非常に走行時間が少ないフリー走行となった。なお、伊沢拓也(DRAGO CORSE)は結局1周もこなすことができなかった。