ルノーは、先週末のF1シンガポールGPで小林可夢偉のケータハムCT05に起こったERS(エネルギー回生システム)トラブルが不本意だと語った。
夜のマリーナ・ベイを舞台に行われたシンガポールGPでは、ルノーのパワーユニットを搭載するレッドブルのセバスチャン・ベッテルとダニエル・リカルドがふたり揃って表彰台を獲得。また、トロロッソのジャン-エリック・ベルニュも6位に入るなど、ルノー陣営にとって励まされる結果となった。
「身体的にもメカニズム的にもシーズンを通してもっともチャレンジングなグランプリで、レッドブルとルノーにとって素晴らしい成績を収めることができた。ふたりのドライバーが表彰台に上るというのは、我々にとって望みうる最高の成績だ。週末を通じていくつもの課題と直面したが、それぞれにしっかりとした対処を施し、各ドライバーを完走に導くとともに好成績を収めることができた」と、ルノーのトラックオペレーション責任者を務めるレミ・タファンは語っている。
「トロロッソの活躍にも目覚ましいものがあった。エネルギーと燃料の消費を見事にコントロールすることで、ベルニュはレース終盤に6位までポジションを上げることに成功した。ロータスも彼ら同様、今回はシャシーとエンジンのパッケージが優れていることをより明確な形で示し、力強くレースを戦い抜いた。鈴鹿ではいっそう実力を伸ばし、今日のレースで戦ったライバルたちを凌ぐ活躍を見せてくれることだろう」
しかしながらタファンは、シンガポールで不本意に終わった数少ないポイントのひとつに、可夢偉を襲ったERSのトラブルを挙げている。
「今日のレースで不本意な結果に終わった数少ないポイントのひとつが、フォーメーションラップで可夢偉に起きたトラブルだった。残念ながら彼のマシンに搭載されたERSに問題が発生したため、決勝レースへの出走を取りやめることにした。チームメイトのマーカス(・エリクソン)は侮りがたいペースで走行し、マルシャのふたりを破っていただけに、これはとても残念な事態だった」
「全般的にいって、どのチームでもシャシー担当とエンジン担当が一致団結して強力なパッケージを作り上げるとともに、我々が直面した小さな問題をいずれも解決してくれた。今日の結果にはおおむね満足しているので、鈴鹿ではさらにいい成績を残せるものと期待している」