トップへ

SF第6戦SUGOから参戦の新チームドラゴコルセ、走行開始で着実な手応えを得る

2014年09月26日 18:40  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

伊沢拓也がドライブしたドラゴコルセの34号車SF14・ホンダ
26日、スポーツランドSUGOで行われた全日本選手権スーパーフォーミュラ第6戦の金曜専有走行。このラウンドから参戦を開始した新チーム、ドラゴコルセの伊沢拓也は、18番手でセッションを終えたものの、確実な手応えを得ているようだ。

 フォーミュラ・ニッポン、スーパーGTで長年活躍してきた道上龍が中心となり、世界で活躍できるドライバー創出に向けたさらなるステップアップと、将来のチーム活動を視野に結成された新チーム、ドラゴコルセ。8月29日のチーム結成発表前から準備が進められ、9月22日(月)にツインリンクもてぎでシェイクダウンを実施。26日、スポーツランドSUGOで初めて他チームとともに走行を果たした。

 ホワイトにメタリックブルー、ピンクという非常に爽やかなカラーリングに彩られたドラゴコルセの34号車SF14・ホンダは、今季GP2に参戦している伊沢がステアリングを握りコースイン。アウトラップでそのままピットに戻りチェックを経た後、13周を消化。最終的にこのセッションでのリザルト上では1.676秒差の18番手という成績だったが、伊沢、そして道上監督は着実な手応えを得ているようだ。

「とりあえず大きなトラブルもなく良かったです。もてぎでのシェイクダウンから感触は良かったので、そのままのセットで来たんですが、今日は最後のサスペンションの交換で手間取ってニュータイヤのアタックができなかったんです」と語るのは道上監督。

「今日はこのタイムで終わりましたけど、明日からが本番ですからね。今日はタイヤの状況もいろいろあると思いますし、伊沢もまだ余裕がある。問題ないですね」

 一方、ひさびさのスーパーフォーミュラ参戦となった伊沢だが、「あんまりひさびさという感じもしないですね。まだ(昨年最終戦から)1年経ってないですし(笑)」と言いながらも、国内レースの雰囲気を堪能している様子。

「思ったよりも走り出しの調子はいいです。最後、時間がなくてニュータイヤを履くことができなかったのでこの順位ですけど、それまでの順位は11番手くらいでしたからね。それにまだまだやれるところはいっぱいありますから」と伊沢。

「もてぎでのシェイクダウンでも感触が良かったですし、昨年乗っていたテストカーのデータを活かしています。今はピーキーなところもないですし、走りやすい。でも、ここからタイムを出しに行くときにどうなるかですね」

 昨年まで伊沢はSF14・ホンダの開発ドライバーを務めてきたが、実戦は初。今季はGP2をドライブしてきたが、熟成が進んだSF14はどんな感触なのだろうか?

「楽しい! このクルマは超楽しいですよ。いきなり走るとブレーキングポイントがスウィフトとは明らかに違って、怖い部分もありますけどね。『こんなに奥までいっていいんだ』みたいな。大きいコーナーではスウィフトの方がダウンフォースがあったので速いかもしれませんけど、ダラーラは小さなコーナーはグイグイ曲がりますね」

 今回のSUGOでは、金曜の時点でホンダ勢が好調ぶりをみせる。その中で、伊沢はどんな“復帰戦”をみせてくれるのか。鮮烈なカラーリングの34号車に大いにご注目いただきたい。