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「身近なところに落とし穴がある」 X JAPANのToshlが「洗脳生活」を語る

2014年09月25日 18:01  弁護士ドットコム

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自己啓発セミナーの「洗脳」騒動に巻き込まれた、ロックバンド「X JAPAN」のボーカル・Toshlさんが9月25日、東京・有楽町にある外国特派員協会で記者会見を開いた。


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Toshlさんは、12年にもおよんだ自身の洗脳経験を告白しながら、「若い人は不安になるもの。相談する相手や、真実を教えてくれる人がいれば、落とし穴にはまらなかった。若い人には、道を踏み外さないようにしてもらいたい」と、しっかりした口調で話した。



●「被害者であると同時に、加害者的な側面もある」


Toshlさんが自己啓発セミナー集団の「ホームオブハート」に入ったのは、1997年のことだ。身内のトラブルや、世界進出を目指すバンドのプレッシャーを感じていたころ、当時の妻からの誘いを受けた。その後は、セミナー主宰者と元妻から罵倒や暴力を受けながら、「洗脳」されていったのだという。



「今から思えば、最初から自分を(セミナーの)広告塔にするつもりで、元妻は近寄ってきたんだと思う」。会見で、Toshlさんは当時をこう振り返った。ようやく2009年に、そんな洗脳から抜け出すことができたが、きっかけは前年のバンド再結成や、主宰者と元妻の関係からだった。



それから5年経った今年7月、Toshlさんはこの洗脳実態を告白する「洗脳 地獄の12年からの生還」(講談社)を著した。書籍を出したのは、「僕は被害者であると同時に、加害者的側面もある。恥ずかしい内容だけど、これ以上被害を出すわけにはいかないと思ったから」だという。



●「父親に相談したり、メンバーに心を開けばよかった」


「身近なところに落とし穴がある」と訴えるToshlさんに対して、記者から、「今の若い人は将来に対して、不安に思っている。道を踏み外さないために、どんな点に気をつけたらいいか?」という質問があがった。



これを受けて、Toshlさんは「家族や学校の先生でもいいと思うが、恥ずかしいことがあっても、素直に悩みを打ち明ければいい」と回答。そのうえで、自身の場合は「父親に相談したり、メンバーに心を開いて相談していればよかった」と話していた。



Toshlさんの記者会見の動画はこちら。



https://youtube.owacon.moe/watch?v=D5KEZ-hA86o



(弁護士ドットコムニュース)