マクラーレンのレーシングディレクター、エリック・ブーリエは、シンガポールGPでケビン・マグヌッセンのマシンに発生したオーバーヒートの原因がまだつかめずにいると語った。
マグヌッセンはレース後、「マシンに異常があったのかどうか知らないが、シートがものすごく熱くなってきて、本当に大変だった」と述べた。彼は熱と戦いながら10位でフィニッシュし、チームにポイントをもたらしている。
マグヌッセンは軽いやけどを負い手当てを受けたと報じられているが、後に本人はTwitterを通して「(報道は)少し大げさで、暑くて汗だくになっただけ」とコメントしている。
ブーリエは、マグヌッセンのレース中の状態について次のように説明した。
「コクピットがオーバーヒートし始めて、身体的に非常に厳しい状態になった。腕を上げて風に当たらなければならなかった」
「(飲料)水が非常に熱くなっていたのも大きな問題だった」
ブーリエは、テレメトリー上では異常が表れておらず、問題の原因がまだ分からないと述べた。
「奇妙なことに原因が分からない。テレメトリーでは、バッテリー含めすべてが正常だった。原因が何だったのか、今調査を行っている」
その状態で最後まで走り切ったのは勇敢だったと思うかとの問いに対し、ブーリエは「まさにそのとおりだ」と答えた。
「無事にクルマから出てきてよかった。全力を尽くしてくれたと思う」