“昨日は仕事をがんばったからアクセサリーを買おう”“恋活に疲れちゃったからマッサージグッズを買おう”など、つい買ってしまう自分への小さなごほうび…。これって本当に必要なの?
「度重なる小さなごほうびは心の隙間をうめるもの。買い物をすることで仕事や恋活などの疲れをごまかしてしまっているのかもしれません」
そうアドバイスをくれたのは、シンプル生活を提唱している金子由紀子さん。
「自分がずっと欲しかったものであれば、特別なごほうびにするのは素敵なことです。でも、小さなごほうびは衝動買いなので不要品になることが多く、家のものを増やし、散らかる原因になってしまいます」(同)
とはいえ、小さなごほうびで心のバランスを保つことがクセになってしまっている女子はどうしたらいいの?
「まずはバランスを崩しやすい心を強くしてあげましょう。そのためには、小さなごほうび制度をやめて、日常の質を上げて心を豊かにすることをおすすめします。質を上げると言っても、ブランド品で身を固めたり、高級なレストランで毎日食事をするということではありません。ポイントは日々の暮らしを見直して本当にいい“もの”や“こと”を選んで実践すること。次を参考にしてみてください」(同)
<日常の質を上げるヒント>
○家での食事は土鍋で焚いた炊き立てのごはんをいただく。味噌汁もレトルトではなく、煮干しやカツオで出汁をとるように心掛ける
○できるだけ旬の食材を使ってシンプルな味付けの料理を作るようにする
○タオルやシーツは肌ざわりのいいオーガニックコットンやリネンのものに変える
○部屋着やパジャマは、着ていて気分のいいものをセレクトして、できるだけ長く大切に着る
○ペットボトルのお茶は買わず、豆をひいてコーヒーをいれたり、茶葉からお茶をいれるようにする
○ゴミを増やさないために過剰な包装やおまけなどは断る
○夜はテレビを消し、音楽をかけてキャンドルを灯す
○リビングには花を一輪かざる
○映画やライブ、旅行など、ものとして残らないごほうびを実践する
暮らしの質を高めることで気持ちがスッとおだやかに。小さなごほうびに頼らず心のバランスが保てそう!
金子由紀子1965生まれ。子供の頃より「シンプル」「ミニマム」に関心を抱く。学生時代より10年間の一人暮らし賃貸住まい時代に、少ないモノで楽しく暮らすノウハウを模索。出版社にて書籍編集に携わったのちフリーランスに。結婚後二児を得て、新たなシンプルライフの構築にいそしむ日々。総合情報サイトAll About「シンプルライフ」ガイドとしても活躍中。著書は『自分で育てるシンプルライフ』(家の光協会)ほか多数。『暮らしが片づくと、夢までかなう!! シンプル生活手帳2015』(河出書房新社)も好評発売中!
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