2015年からWEC世界耐久選手権のLMP1-Hクラスに参戦するニッサンが、今年11月初週にマシンの初テストを行う見込みであると英AUTOSPORT.comが伝えている。
ニッサンは今年5月、来季からのWEC/ル・マン24時間のLMP1-Hクラスに『ニッサンGT-R LMニスモ』で参戦することを発表。先日のWEC第4戦オースティンの現場では、新たにアメリカ・インディアナポリスに拠点を構えたことを明らかにした。
ニッサンGT-R LMニスモの初テストは10月末に予定されていると言われていたが、ニッサンのグローバルモータースポーツを率いるダレン・コックスは、ほぼ予定どおりに計画が進行しているのだと語った。
「ほとんどスケジュール通りだよ。ただ、常にある程度のずれというのはあるものだ」とコックス。彼によると、最初のモノコックはすでに完成しており、第2のモノコックに関しては「型を作ったばかり」なのだという。
ニッサンは、WEC参戦に向けたテストをインディアナポリスをベースに行っていくことを発表したが、マシンの初テストもアメリカ国内で実施されるということだ。マシンのお披露目は12月初めに予定されており、その後、初の公開テストがセブリングで行われるという。
また、WECのシーズン開幕に向けては、ヨーロッパの拠点であるイギリス・クランフィールドの日産テクニカルセンター・ヨーロッパにマシンを移送するということだ。
なお、ドライバーラインナップに関しての発表は現在のところなされていないが、コックスによると、その選定はほぼ完了しているのだという。コックスは、各国のニッサンドライバーの混合になるのだと説明し、ル・マン24時間に3台目を投入する際は、スーパーGTに参戦しているドライバーの起用も望んでいるのだとした。
またコックスは、ニッサンGTアカデミーのウイナーからもひとりはドライバーを起用したいとして、今季はGP3シリーズを戦っているヤン・マルデンボロの名も挙げている。