メルセデスF1チームは、ニコ・ロズベルグのリタイア原因がステアリング内部の配線にあったと明らかにした。
決勝前のガレージで原因不明のステアリングトラブルに見舞われたロズベルグは、スタートグリッドにはたどり着けたものの、フォーメーションラップでマシンを動かすことができず、ピットレーンからのスタートを余儀なくされた。
ロズベルグは、レース中もステアリング上のスイッチ類がほとんど機能せず、マルシャ攻略に時間を要するなど苦戦。1回目のピットストップでステアリング交換を試みたものの、マシンを発進させることができず、痛恨のリタイアを喫した。
メルセデス・モータースポーツのボス、トト・ウォルフは、問題がステアリングコラムにあったと語ったが、詳しい原因については説明することができなかった。
「ステアリングの配線に問題があったようだ」とウォルフ。
「それは負荷サイクルの範囲内で、製品寿命にも問題はなかった」
「だが、すべてがシャットダウンしてしまった」
「唯一機能したのがギヤチェンジで、その後ラジオも戻った。だが彼をピットに呼び入れた時はすでにハイブリッドエネルギーがなかったので、ステアリングホイールを交換してコースに復帰させようとしたが、そうはならなかった」
「唯一それをする方法は高回転で1速に入れることだったが、後方にジャッキが飛んで誰かをケガさせたくはなかったんだ」
ウォルフは、問題のステアリングを今夜中にブラックレーのファクトリーに送り、月曜日から詳細な解析を行うとコメントしている。