2014年F1第14戦シンガポールGPは20日(現地時間)、市街地コースのマリーナ・ベイ・ストリート・サーキットで公式予選が行われ、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンが2戦連続となる今シーズン6回目、通算37回目のポールポジションを獲得した。ケータハムの小林可夢偉は20番手につけている。
ナイトレースのシンガポールGPは現地時間の21時(日本時間22時)から予選がスタート。ノックアウト方式の予選Q1、Q2では、セカンドラウンドのQ2でマクラーレンのジェンソン・バトンが脱落するも、その他の上位勢は順当に最後のQ3へ進出。特にフェラーリは、ホームレースだった前戦イタリアとは見違えるような走りを見せ、Q1ではキミ・ライコネンとフェルナンド・アロンソが1-2を奪うと、続くQ2でも1アタックのみで3、4番手につけてみせた。
しかしポールポジションを争うQ3では、最初のアタックで4番手タイムをマークしたライコネンが2回目のアタックを前にトラブルに襲われ、タイムアタックを断念。もう一台を駆るフェルナンド・アロンソも予想以上のタイムバトルの前に5番手タイムに終わった。
そんななか、ポールを奪ったのはハミルトンだった。1回目のアタックで新品タイヤを使いながら6番手に沈んだハミルトンは、最後のアタックも1コーナーで一瞬ミス。その直前にはレッドブルのダニエル・リカルドが暫定トップタイムをマークするなか、最後までハードにプッシュし続けたハミルトンは、リカルドのタイムを塗り替えたチームメイトのニコ・ロズベルグを1000分の7秒上回って、見事2戦連続のポールポジションを獲得した。
トップ3に続いたのは初日にエンジン交換で出遅れたレッドブルのセバスチャン・ベッテル。ツイスティなコースレイアウトで苦戦が予想されたウイリアムズ勢もフェリペ・マッサが6番手を確保し、決勝グリッドの3列目を手にしている。ライコネンは7番手。
ケータハムの小林可夢偉はQ1最後の数分までマルシャ2台の前につけていたが、最後にジュール・ビアンキが逆転。それでも、もう一台のマルシャを駆るマックス・チルトンを抑え、20番手と健闘を見せた。