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「弁護士は怖くないと知ってもらう必要がある」 民事司法「改革」を考えるシンポ開催

2014年09月20日 18:51  弁護士ドットコム

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「裁判は時間がかかる」「お金がいくらかかるかわからない」——。そんな不満にこたえ、「市民にとって本当に身近で利用しやすい司法」のあり方を考えるシンポジウムが9月20日、東京・霞が関の弁護士会館で開かれた。弁護士をはじめとする司法関係者ら約800人が集まり、議論に耳を傾けた。


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主催の日弁連・村越進会長は、冒頭のあいさつで、民事訴訟の件数が減ってきていると指摘。これは、ほんとうなら裁判で公正に解決されるべき問題が、裁判の場に持ち込まれていないからだとして、「司法に関わる全員が大いに反省し、改革していかなければならない」と訴えた。



シンポジウムは3部構成。第1部は「民事裁判」をめぐる現状分析をふまえたうえで、時間・費用の削減、審理の充実など、より利用しやすい裁判を実現するための策を話し合った。



第2部は「家庭裁判所」をめぐる討論。オーストラリア視察や、当事者からの聞き取り報告なども踏まえて、急増する家事事件への対応法や、真に子どものためになる調停や面会交流の実現を話し合った。



そして第3部では、泉徳治・元最高裁判事や片山善博・前鳥取県知事らが、そうした民事司法改革をどう実現していくのか、その道筋を語った。



第1部のパネルディスカッションに登壇した三屋裕子さん(元日本バレーボール協会理事)は「弁護士や裁判はなるべく身近にしたくない存在」と打ち明け、弁護士たちの苦笑を誘った。



しかし、今回のシンポジウムを通じて「弁護士は怖くない」と感じたという。「弁護士と接する機会が少ない普通の人は、弁護士のことを怖いと思っている。もっと、みんなに知ってもらう必要がある」と話していた。


(弁護士ドットコムニュース)