2014年F1第14戦シンガポールGPの金曜フリー走行2回目は、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンがトップタイムをマークした。ケータハムの小林可夢偉は21番手につけた。
夜9時を過ぎ、幻想的なナイトセッションとなった90分のフリー走行2回目は気温は28度、路面温度34度というドライコンディションでスタートした。
FP1でエンジントラブルに見舞われたレッドブルのセバスチャン・ベッテルは、このセッションを前にエンジン交換を行うことを決めたが、大掛かりな作業によりスタートに間に合わせることができず、セッション終盤までガレージ内で待機。またロータスのパストール・マルドナドも、セッション折り返しのタイミングで赤旗となるハードクラッシュを喫し、早々とマシンを降りている。
そのなか、メルセデスW05を駆るハミルトンはスーパーソフトに履き替えたセッション再開後のセカンドランで1分47秒490をマーク。ハミルトンはブレーキング時のバイブレーションを訴えていたが、残り30分を前にベストラップを刻んでトップ浮上を果たした。
そのハミルトンに続いたのがFP1トップのフェルナンド・アロンソ。メルセデスからコンマ約1秒差の2番手につけたアロンソは、ロングランでもまずまずのペースを披露。もう一台を駆るキミ・ライコネンも4番手と、フェラーリは初日好スタートを切った。
一方、前戦イタリアでフェラーリを逆転、コンストラクターズ3位に浮上したウイリアムズ勢はフェリペ・マッサがトップから1.8秒差の17番手、バルテッリ・ボッタスも18番手と厳しいスタートとなっている。
ハミルトンのチームメイト、ニコ・ロズベルグはロータスのクラッシュでアタックラップを完了できず、再開後はすぐにロングランのプログラムに移ったため、ソフトタイヤのベストタイムで13番手だった。
残り8分のタイミングでようやくコース復帰を果たしたベッテルはわずか5周しか走ることができなかったが、それでも2度の計測ラップで5番手タイムをマークするなど、過去3勝を挙げているマリーナ・ベイのストリートコースで相性の良さをみせた。
33周を重ねたケータハムの可夢偉は1分52秒075で21番手。チームメイトのマーカス・エリクソンには大差をつけたものの、マルシャのジュール・ビアンキとは約1.4秒の差がついている。