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悪魔のしるし新作公演は実際の父子で「演劇的生活」描く『わが父、ジャコメッティ』

2014年09月19日 20:20  CINRA.NET

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『わが父、ジャコメッティ』イメージビジュアル
悪魔のしるしの公演『わが父、ジャコメッティ』が、10月11日から神奈川・横浜のKAAT神奈川芸術劇場中スタジオで上演される。

2008年に演出家・危口統之によって立ち上げられた悪魔のしるし。構成員のほとんどが演劇を専門とせず、これまでに演劇、パフォーマンス、建築、美術など様々な要素を取り入れた作品を発表している。

同作は、彫刻家アルベルト・ジャコメッティによる肖像画のモデルを務めた日本人として知られる矢内原伊作が遺した、矢内原とジャコメッティとの対話記録集が原案。痴呆から自身をジャコメッティだと思い込む画家の父と、父の幻想に付き合い、矢内原役としてデッサンのモデルを務める息子の関係性を軸に、父子の「演劇的生活」を描く。息子役を演じるのは危口。自身をジャコメッティだと思い込む父役を、危口の実父で洋画家の木口敬三が演じる。

なお同作は、10月16日から京都・京都芸術センター講堂で『KYOTO EXPERIMENT 2014』の公式プログラムとして上演されるほか、11月4日からは『CURTURESCAPES TOKYO 2014』の公式プログラムとしてジャコメッティの故郷スイスで上演される。