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ユニークなクリーン作戦!街中で見かけた“有害な落書き”を市民が撮影し通報

2014年09月17日 15:01  Techable

Techable

写真
公共の場の壁に描かれた見事な絵。海外などでは、街全体をキャンバスに見立てるストリートアートは、一定の芸術活動として認識されるようになり、観光名所になっているものもあるようだ。

とはいうものの、壁に書かれた卑猥な言葉や人種差別的発言、悪意ある発言は、目に入るといやな気持ちになるもの。公共の場であるから、子どもから大人まで老若男女問わず誰の目にも触れる可能性があり、場をわきまえない発言や、子どもの教育上有害な発言は、非常に迷惑極まりない。

洗剤などの家庭用品メーカーUnilverは日本でもなじみ深いが、ルーマニアにある系列会社CIFでは、市民の力を借り、ユニークなクリーニングキャンペーンをおこなったという。

CIFでは広告代理店McCannとタッグを組み、専用の無料アプリを開発した。市民たちが街中などの公の場で、有害と判断した落書きを見つけた場合、その写真を撮影する。すると写真には場所を特定するジオタグが付与され、アプリを通じて通報できる。クリーニングのチームは、ユーザーのレポートをもとにジオタグの現場へと急行、クリーニングを完了する、という流れだ。

CIFではこれまでに、300を超える有害な落書きの除去を実行。およそ1400万人がキャンペーンページにアクセスしたという。一般の人々を巻き込み、有害な落書きに対して関心を促し、意識啓蒙を進めるきっかけ作りとなるだろう。CIFのアプリは、Android、iOSの両方に対応している。

CIF iOS版