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GTアジア第9戦・第10戦セパン:クリアウォーター勢が連勝を飾る

2014年09月16日 18:30  AUTOSPORT web

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GTアジア第9戦を制したクリアウォーター・レーシングの3号車フェラーリ
GTアジア第9戦・第10戦は9月13日~14日に、マレーシアのセパンサーキットで予選、決勝レースが行われ、第9戦は澤圭太/モク・ウェン・サン組クリアウォーター・レーシングの3号車フェラーリ458が優勝。第10戦はアレッサンドロ・グイディ/リチャード・ウィー組クリアウォーター・レーシングの12号車フェラーリ458が優勝を飾った。

 13日の予選では、かつてA1グランプリを戦った経験をもつグイディがドライブした12号車が予選1回目でポールを獲得。澤が2番手に続き、クリアウォーター勢がフロントロウを独占。ステファン・ミュッケ駆るクラフト-バンブー・レーシングのアストンマーチンが3番手に続く。

 酷暑の中で迎えた第9戦では、序盤澤が先頭を奪うが、スピリット・オブ・レースのフェラーリを駆るルイ・アグアスが1周目から猛プッシュで澤をパスしていく。アグアス、澤という順位でレース序盤は推移していくが、モクに交代後逆転。3号車フェラーリ458が勝利を飾り、ダビデ・リッツォ/アンソニー・リウ組BBTのフェラーリが2位、マックス・ワイザー/ルーカス・ゲレロ組アストンマーチンが3位となった。

 日本勢では、ロブ・ベル/濱口弘組マクラーレンが5位。サムソン・チェン/横溝直輝組フォードGTが7位に。田中哲也/吉田基良組ニッサンGT-RニスモGT3は13位となった。青木拓磨/浦田健組ランボルギーニは、スピンこそ喫したもののGTMクラス2位を獲得した。今回、台湾のトップスピード・レーシングからは多くの日本人ドライバーが参加。福田良は総合20位、中尾秀彰、脇阪薫一はどちらもリタイアを喫した。

 翌日の第10戦は、スタートの1時間半まで強い雨が降り、路面はハーフウエットに。序盤からスピンやコースアウトが相次ぐレースとなった。そんな中、コンディションに合ったタイヤ選択を決めたクラフト-バンブー・レーシングのアストンマーチンを駆るミュッケ/ユウ組がトップでチェッカーを受ける。

 しかし、ミュッケ組はグリッドでの作業違反があったとして30秒のペナルティをレース後課されてしまう。これでグイディ/ウィー組フェラーリが優勝を飾り、ワイザー/ゲレロ組アストンが2位に。ミュッケ組が3位となった。

 日本勢では澤組が6位、濱口組が7位、横溝組が8位という結果に。青木/浦田組ランボルギーニはこのレースでも2位となった。

「非常に精神的にタフなレースでした。レース前には雨が強く降っていたので、このままレインでレースに行くかと思ったがスタート前に雨が止み空が明るくなってきたのでスリックタイヤを選択しました。スタートしてすぐにトップに立ちましたが、思うようにペースが上がらず、後続を引き離して浦田選手に引き継ぐ事が出来ませんでした。しかし浦田選手が粘りの走行をしてくれたお陰で2位となりました」と青木。

 福田組は総合20位、中尾組は総合21位に。田中/吉田組、脇阪薫一組はリタイアとなった。