フォーミュラEのアレハンドロ・アガグCEOは、マニュファクチャラーの関与がルール上で認められるようになれば、シリーズの世界選手権化も可能であるだろうと語っている。
EVフォーミュラによる新シリーズ、フォーミュラEは9月13日に中国・北京で開幕。迎えた決勝レースでは、トラブルに見舞われる車両もあったものの、各所でバトルが展開されるなど盛り上がりも見せた。また最終周の最終コーナーでは、首位を争っていたニコラス・プロストとニック・ハイドフェルドが接触しクラッシュする波乱もあった。
フォーミュラEのアガグCEOは、シリーズの世界選手権化について次のように語っている。
「一定のマニュファクチャラーが参戦しているという、世界選手権の条件がある。ワンメイクシリーズでは世界選手権になることはできないんだ」とアガグ。FIAの規定によると、フォーミュラEが世界選手権のタイトルを冠するためには4つのマニュファクチャラーの参入が必要になるという。
「我々はマニュファクチャラーを呼び込みたいと考えている。条件を満たし、FIAが世界選手権のタイトルを承認してくれることを願うよ」
『スパーク・ルノーSRT_01E』のワンメイクでスタートしたフォーミュラEだが、2年目のシーズンからはチームやマニュファクチャラーにパワートレインの開発が認められ、3年目からはバッテリーの開発が認められている。
現在のところ、ルノーやマヒンドラは将来的に独自のパワートレインを開発することに関心を示しているほか、フォーミュラEにサポートカーを供給するBMWもシリーズへの関心を示している。また、アウディもアプト・チームを支援することでシリーズに関与している状況となっている。
なお、FIA会長のジャン・トッドは、シリーズ開幕戦北京の現場でフォーミュラEに関して「FIAの価値あるもののひとつだ」と語っている。