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DTM第8戦ラウジッツリンク:ウェーレインが最年少V。ウィットマンが6位で王座決める

2014年09月15日 01:40  AUTOSPORT web

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6位に入り、参戦2年目で今季DTMチャンピオンを決めたマルコ・ウィットマン
DTMドイツツーリングカー選手権第8戦は13日、ラウジッツリンクで決勝レースが行われ、ポールポジションからスタートしたパスカル・ウェーレイン(DTMメルセデスAMG Cクーペ)が優勝。DTM最年少となる19歳での勝利を飾った。また、マルコ・ウィットマン(BMW M4 DTM)が6位に入り、24歳で初めてのチャンピオンを決めた。

 ウエットコンディションの中、ポールポジションからスタートしたウェーレインは、1周目にリードを守ると後続に対してギャップを築きにかかるが、16周目のインフィールドで姿勢を乱してしまう。コースアウトを喫するが、2秒のタイムロスで事無きを得ると、ピットストップも決め逃げ切り。19歳でDTM初勝利を飾った。

「僕にとってもチームにとっても大きな成功だね! 今日僕たちのストラテジーは正確にハマった。この勝利をチームメンバーの全員に捧げるよ」とウェーレイン。

 一方、タイトルの獲得を残していたマティアス・エクストローム(アウディRS5 DTM)は2番手スタートだったが、スタートで4番手にポジションを落とすと、3周目にコースアウト。さらに15周目にはティモ・グロック(BMW M4 DTM)と接触、27周目には左フロントタイヤが脱落し、リタイアを喫してしまった。

 これに対し、大きなポイント差でチャンピオンに王手をかけていたDTM参戦2年目のウィットマンは、序盤からバトルの中でも無理をしないレース運びをみせる。バトルの中でもオーバーテイクを無理に防がず、6位でフィニッシュ。8ポイントを獲得しトータル128ポイントとなり、残り2戦を残して初めてのチャンピオン獲得を果たした。

「こんなにセンセーショナルなことはないよ。素直に、信じられない気持ちだ!」とウィットマン。

「すごく難しいレースだった。僕はすべてのバトルにおいて、自分を保たなければならなかったんだ。最終的に、それがタイトルを決めるカギになった。僕はすべての感情にまず対処しなきゃいけなかった」とユーロF3で3年を過ごし、昨年からDTMに参戦していたウィットマンは語った。

「BMWチームRMGとBMWを誇りに思うよ。みんなは素晴らしい仕事をしてくれたからね。今日もピットストップはとんでもなく速かった。今も僕がチャンピオンだなんて信じられない。今日はすごいパーティになりそうだ!」

 レースの2位はクリスチャン・ビエトリス(DTMメルセデスAMG Cクーペ)が入り、メルセデス勢がワン・ツーを飾った。ティモ・シャイダー(アウディRS5 DTM)が3位に。ダニエル・ジュンカデラが4位、ロバート・ウィケンスが5位と、メルセデスはトップ5中4台を占める結果となった。