スーパーフォーミュラ第5戦オートポリスを制したアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S) 全日本選手権スーパーフォーミュラ第5戦は14日、大分県日田市のオートポリスで46周の決勝レースが行われ、スタートでトップに浮上したアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)が燃費に厳しい状況のレースを制し今季2勝目を飾った。
直前に開催された二輪全日本ロードレースのJSB1000が赤旗中断となったこともあり、スタート時間が10分間遅らされることに。8分間のウォームアップ走行では、8番手スタートの平川亮(KYGNUS SUNOCO)がコースオフ。ピットスタートを強いられることとなった。
気温は26度、路面温度は37度と、かなり高めのコンディションで迎えた46周の決勝。無給油のためレース戦略的に今回かなり注目と言えたスタートでは、ポールスタートの山本尚貴(TEAM無限)はタイミングが良かったものの、1コーナーへの加速が鈍り集団に飲み込まれ、7番手までポジションを落としてしまう。一方、抜群のスタートを切りトップに浮上したのが3番手スタートのロッテラー。これに国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)が続いた。
また、スタート時に前日の予選で9番手に留まったジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL)が大きくジャンプアップし3番手へ。また、平川がピットスタートとなったため前のグリッドが空いたジェームス・ロシター(KONDO RACING)も5番手まで浮上した。
2番手の国本は、首位のロッテラーに対し3周目の1コーナーで仕掛けるものの、ロッテラーが首位を死守。その後、事前に囁かれていたとおり各車燃料を気にし始めたか、コース上ではオーバーテイクが一切なくなる。全体的に1分31秒台~32秒台のペースとなり、上位の間隔は少しずつ開くものの、燃費を重視しているのか戦略がないのか、我慢のレースが展開されていくことになる。
タイヤの消耗や燃費により終盤、若干ペースの変化があり接近戦こそ展開されるものの、コースアウト等以外でオーバーテイクはなし。終盤、各車ともかなりタイヤや燃料がつらそうな挙動を示していたが、ほとんどのドライバーがなんとかタイヤも燃料ももたせることに成功。ファイナルラップは燃料がもつと判断したか一気にペースが上がるが、上位陣の順位には最後まで大きな変化はなかった。
結果的にスタートでトップに立ったロッテラーがそのまま逃げ切り、今季2勝目を飾った。2位は国本、3位はオリベイラという結果となった。今季初表彰台が期待されたホンダ勢だが、塚越広大(HP REAL RACING)の4位が最上位に。ロシターが5位、中嶋一貴(PETRONAS TOM'S)が6位という結果となった。