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スーパーフォーミュラ第5戦のポールは山本! ホンダ勢に今季初PPもたらす

2014年09月13日 16:30  AUTOSPORT web

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スーパーフォーミュラ第5戦オートポリスでポールポジションを獲得した山本尚貴(TEAM無限)
全日本選手権スーパーフォーミュラ第5戦オートポリスは13日、ノックアウト形式の予選が行われ、昨年王者の山本尚貴(TEAM無限)がポールポジションを獲得。ホンダに今季初ポールポジションをもたらした。

Q1:
 午前に続き曇天模様で迎えた全日本選手権スーパーフォーミュラ第5戦オートポリスの予選Q1。14時40分のコースオープンとともに、中嶋一貴(PETRONAS TOM'S)を先頭に各車が続々とコースインしていくが、直後セッションはいきなり赤旗中断となってしまう。

 アウトラップのナレイン・カーティケヤン(LENOVO TEAM IMPUL)が、最終コーナーアウト側の縁石に乗った際にバランスを崩し、外側のスポンジバリアに激しくクラッシュ。スポンジが激しく飛び散ったほか、カーティケヤンのマシンははね飛ばされコース中央にストップ。幸いカーティケヤン自身はマシンから自力で下りたが、この回収のためQ1は15時まで中断された。

 Q1は残り18分で再開され、各車が再びコースイン。一度アタックを終えピットに戻り、ニュータイヤを履いてアタックを展開していく。ここで、計測1周目に一気にタイムをマークしてきたのは午前中首位のロッテラー。中嶋一貴が続き、PETRONAS TOM'S勢がワン・ツー。山本尚貴(TEAM無限)が続いた。

 Q1脱落となったのは、ビタントニオ・リウッツィ(HP REAL RACING)、中山友貴(TEAM無限)、中山雄一(KCMG)、嵯峨宏紀(TOCHIGI Le Beausset)、そしてカーティケヤン。また、アタック2周目で石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)がスピンし、自走でコースに戻ることができず。8番手でQ1突破を果たしていたが、規定によりQ1脱落となった。

Q2:
 続くQ2は7分間。各車がワンアタックでタイムを記録しにいくが、各陣営で計測1周目、2周目と分かれることに。そんな中最速を維持していたロッテラーを上回ってきたのは、2周目アタッカーの山本! 1分26秒646というタイムをマークし、Q2最速となった。ロッテラーに続いたのはこちらもホンダ勢で、好調の塚越広大(HP REAL RACING)となった。

 一方、Q2脱落となったのは前戦ウイナーのジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL)、ジェームス・ロシター(KONDO RACING)、小暮卓史(NAKAJIMA RACING)、武藤英紀(DOCOMO DANDELION)、中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)というメンバーとなった。

Q3:
 いよいよポールポジションを決することになるQ3。ここでも1周目アタッカー、2周目アタッカーと選択が分かれていくことになる。そんな中、ロッテラーや一貴は再び1周目アタックを選択。しかし、2周目アタックの山本は1分26秒535へ! ホンダ勢にとっても初となる、今季初のポールポジションを決めた。

 2番手につけたのは、同じく2周目アタックとなった国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)。Q3でタイムを一気に上げ、フロントロウを獲得。ロッテラーが3番手となった。塚越が4番手、野尻智紀(DOCOMO DANDELION)が5番手と、ホンダ勢がここへ来て確実に上位に食い込んだ。

「率直に嬉しいです。ここまで苦しい戦いが続いていましたが、ホンダさんがいいエンジンを作ってくれて、何よりTEAM無限が頑張ってくれた。今まで応援してくれたファンの皆さんに少し恩返しができたと思います」と山本は予選後笑顔をみせた。